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「ルーム・オブ・ワンダー」を読んで

 177回目です。φです。

 今日はやっと読みたかった本が読めて、とても私は満足感のある一日でした~!楽しくて一気に読んでしまいましたね。あっという間に感じたけど、3時間くらい経ってました。

 ルーム・オブ・ワンダー。最近私は色々な国の文学を読もうと企んでいるので、「星の王子さま」で感動して以降フランス文学の場所に必ず行くようになりました。地元の図書館の、肩身の狭い思いをしている感じの外国文学の中の、さらに肩身が狭そうなフランス文学。もうちょっと増やしてほしいな(笑)

 他の本に比べて、とてもポップな表紙で、タイトル英語じゃんフランスなのに、という謎に満ちた本でして…どうしても読みたい!と思って借りて。時間なくて延長に延長を重ね、ついに本日読破。嬉しい。

 今更ですが、本の紹介~。

 自分の人生、これでいいのかな。本当にやりたいことってなんだろう。

 そういう問いを人間誰でも持つけれど、真剣に思うようになったとき、そのときって変化のタイミングだと思います。そして、その気持ちを信じて行動する。機を逃さない。

 私はこの本で、その変化が、行動が、思いが大切ということを学びました。世間的な成功は確かに素晴らしいし、求める人はいる。けれど、それは本当に大切なものを犠牲にしているんじゃないか。自分がなりたい自分になっているか。仕事が本当の自分をかすませてはいないか。

 それらの問いを迷いながらも、手探りで掴んでいくシングルマザーのお話。彼女は一人息子がいて、彼は事故によって昏睡状態。息子の事故によって新たに得た母親の大切なもの。そういうストーリー。

 彼女は独りよがりになりがちだけど、少しずつ周りの人と触れ合って、理解しあって、わだかまりも徐々に解消されていって。読んでいると彼女の成長が感じられて、すごく楽しいと思いました。この本。

 出てくる登場人物たちが、すごく個性的で、バックグラウンドを持っていて、なんというか。私はこの世界に入りたいと思いました(笑)

 昏睡状態の息子さんが、昏睡状態真っ最中でも文章中に出てきて、彼の気持ちが彼の言葉で書かれているのが新鮮でした!昏睡状態の人の言葉って普通ないですし。まぁ小説だけど、なかなか小説でも昏睡状態の人の言葉は出ないから新鮮。面白いな、と私は感心しました。

 最初の「その名前の人は誰?」という問いが、最後辺りになって徐々に繋がっていって、最終的に点と点が結びつく、そんな感覚を味わうことができました。そして最後は「みんな幸せになれたね。」と私、本に向かって笑顔を見せていました~(笑)

 すごーくドキドキハラハラ、ではない。大丈夫かな。どうなるのかな。そういう気持ちはこの本で感じると思う。けれども、私はそこまではなかったかなぁ。ちょうどいい感じ。

 読み終わってからの幸せのおすそ分けをしてもらったような感覚が、私は最高だと思います。きっと、どこかで幸せに今も暮らしているんだろうなぁ。これからもきっと、忘れられない記憶を大切に持っていき続けるんだろうなぁ。そういう「誰かの人生を見た」感覚になる。私はこの本にすごく引き込まれました。

 もし最初に母親が諦めていたら。もしあのとき母親がチャレンジしていなかったら。もしあのとき、といくつかの分岐点の存在があったらどうなっただろう。と自分の人生でも思う疑問を本に持ちました。自分に重ねやすい本だった、と思う。「あり得ない話」じゃないリアリティがある。

 本を読み終わって、私は自分の直感をもっと信じよう、と思いました。もっと挑戦しよう。自分のやりたいことを見つけよう。自分を見つめなおそう。

 迷っているとき、背中をぽんっと押してくれる本。私はこの本を定義するなら、この言葉を使います。

 すべての人におすすめしたいこの本。そんなに深刻に心をえぐる描写はないので、読み終わった後に心が沈むことはないからおすすめしたい(笑)

 私は「誰かの日常」を描いたような本は苦手です。感情が複雑に表現されるようになると、どうしても理解が難しくなる。私がそんなに入り込んだ感情を持っていないのかもしれないけど…「愛憎?どっちかにして!」って思うので私。

 本を読んでいるのだけど、映画を観終わった感じだなぁ。楽しかった。描写もきれいで、細かすぎず。

 読書の秋、何を読もうかな~と思っている方、ぜひ手に取ってみて!

 あと、息子さんが面白いのでひねった笑いが好きな人はぜひぜひ。

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φ(ファイ)と申します。エッセイストを名乗ろうか。 かつての帰国子女で自由を愛し、哲学・英語・心理学・文化・馬が頭の大半を占めます。 私自身はASD、併発性の難病持ち。寿命突破中。 私視点の世界を展開していきます。お楽しみください。 質問もぜひ。お仕事も募集中…?
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