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秋の読書。旅行記。

 182回目です。φです。

 今日は良い本を読みました。2冊ともとても心に響く本で、読み終わった後の夢から醒めたような感覚がありました。

 私にとって本当に良い本に出会って、読み終わったときって「余韻」があります。その本を読むことで新しい考えを見つけることができたり、今ある自分の価値観に影響したり、読む前と読んだ後では気持ちが変わっていたり。

 たくさんの気持ちの変化を味わうことができます。たった数百ページに書かれてある文字、という情報だけなのにね。本って魔法のようだ、と私は思います。

 私は色々な本を読みます。

 ファンタジーは好きです。けれど、ファンタジーを読んだ後、私は実際の世界を直面できなくなります。ファンタジーの世界に入りたくなる。そして帰りたくなくなる(笑)

 SFも好き。伊藤計劃さんの本に出会ってから、SFに目覚めました。まだ彼の作品を読みたかった。彼の「死者の帝国」、最後まで知りたかったなぁ。
SFは知識を得ることができると思う。知識を得る最初の一歩になることが私には多々あります。

 SFで使われている内容が、それは本当に存在するものなのか?それとも、このSFの世界だけでの話なのか?それが気になって、調べていって…と、SFをきっかけに私が得た知識は多い。マニアックなものがほとんどだけど。

 ミステリーは読んでみるけど、途中で飽きてしまうことが多い。飽きるというか、分からなくなる(笑)
私は細やかな心の描写が苦手。特に日本のミステリーは分かりにくい。犯人なんて当てられたことはないし、最初から最後まで「なんで?」で終わってしまうことも。
徐々に変わる心理描写が、という感想をネタバレとかで見て、「あのシーンからそんなこと分からないよ!」と本に向かって叫びたくなる。鈍いんです私。多分。

 ホラーも読んだ時期があった。ミステリー同様、鈍すぎるのか「ホラー場面どこ?」になります。ひとり、またひとり、と登場人物たちが消えていっても「あれ、消えた」くらいで終わってしまう…。
よく分からない間に人減ったし、理由よく分からないし、本の次のページはあとがきだった。なんてしょっちゅう。ホラー要素に気づいて私!

 ノンフィクションは旅行記がメイン。他のものはちょっと直視したくない現実があるというか(笑)
本を読むときくらい、現実から目を背けたい。そういう私です。
ノンフィクションを読むことで、気持ちを現実場面にも映すことができるようになったかなぁ。

 さて、私と本のマッチングに関しては以上。マッチングだったのか謎だけど!

 私が今日読んだのは2冊ともノンフィクションの旅行記で、ブルターニュに関わる本。

 考える用に読む本だと、ちょっと私の心が重くなってしまうから、軽くて楽しめて、文化が分かって、なんか面白そうなの。そういう目線で図書館で選びました(笑)

 若干の癖はある本だと思います。けれども、それがリアルな声を伝えているようで、私は良いと思う。リアルの無い本は面白くないもの。

 田舎暮らし、いいなぁ。人生って勢いに任せることも大事だなぁ。やってみる、これが人生の充実への一歩なんだろうな。頭で考えるより、気持ちで動いた方が面白いのかもね。

 そういう気持ちが湧いてくる本たち。誰もが同じ人生を歩むことはないから、誰かの人生を通してその歩み方を学ぶ。それにはぴったりの本。

 私は「ル・コルドンブルーって有名だけど、パティシエってどんな勉強をするんだろう?」と思って借りた本。よーく分かりました。私には無理だなってことも(笑)

 繊細さがげっそりと欠けているからね…見た目よりも内容重視の私には、フランス菓子は作れないね!特に洗練されたもの。私には田舎っぽくて、洗練されていなくて、素朴で、ホームメイドなものが合うよね!と思いました(笑)

 けれども、この本を読まなければ私はそのことを知ることがなかった。そう考えると、この本で何か月分、何年分も勉強した気持ちになりました。経験値が上がった感じ。

 シャトー・ホテルの本は、1996年に書かれたものだからかなり古い。今ではすっかり変わってしまっているかもしれない。1990年代と比べ物にならないくらい全てが変わったからね。時代の急速な変化があった時期だから。

 昔ってそうだったんだ。田舎暮らし、今でもそうなのかなぁ。思いを馳せるにはぴったり。今でもそう在ってほしい。ただの読者だけど、そう願わずにはいられない本だった。

 さて、旅行に行きたいけど時間も資金も…と思っている方々にはぜひとも私は旅行記をおすすめしたい。面白いよ、旅行記。失敗談とか文化の違いとか、「なにそれ!」とひとりでつっこみいれたくなるから(笑)

 読書=高尚で勉強するためのもの。なんて気持ちはとっぱらって良いと私は思います。気軽にぱらっとめくって楽しめればいい。読書の仕方に規則はないもの。

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