環境問題と人の命。
838回目です。φです。
The Wall Street Journalの記事に、ドイツ・ベルギーを襲った洪水のことが書かれてありました。それ曰く、洪水の回数が増えたわけではなく、洪水が起こるであろう場所に家を建て過ぎているからだ、とのこと。
確かに、と納得。人の過密が招いたものかもしれないなぁ、なんて思います。最近あった熱海での土砂災害も、それに近いものなのかもしれません。
歴史を振り返ると、現在は人口が明らかに増えている。人口が増えたら何が変わるかって、一言で収まらない程たくさんのことが変わる。
食糧難だって、目の前にやってきている問題です。アフリカなどではイナゴの大量発生で、食糧が確保できないでいる。イナゴが食べてしまうのだそう。イナゴが食べる量なんてたかが知れている、と思うかもしれません。
ですが、数がたくさんだとそうもいかない。そしてイナゴって本当に体に対して多くの量を食べるのだそうです。
イナゴ被害に関しての記事はたくさんあって、私が衝撃を受けた記事をひとつだけ紹介。
うわ…となる方もいらっしゃるかもしれません。それほど脅威に感じる虫の害だと言えるでしょう。
まぁイナゴは置いておいて。
人口が増えることで、人が使う資源もまた枯渇します。人が増えたから資源が増える、ということもないし、人が使う資源が急に減るってこともない。
そして場所も必要になる。本当なら望ましくない場所に家を建てる。山を切り崩して、土地を開いて、川を埋めて…さまざまな方法を用いて、家を建てる。建物を作る。
環境問題というと、人が経済活動を営む上で発生した問題だと捉えられがち。…と私は思います。経済の発展のために森の木を切り倒す。売る。海に船を放つ。魚を取る。動力としてのエネルギーのために燃やす。など。
けれど、一番の原因は人間そのもの、なのかもしれません。悲しいですが。
人は確かに増える要素しかありません。医療の発達によって、寿命は長くなりました。死亡率も低くなりました。人の数が増えるのは当然。
すでに”人生100年時代”と言われています。そのうち100歳を超える人が当然になる、とも予想されている。アンチエイジングに関わる研究はかなり進んでいるようです。
長く生きるようになった人間が増え続けたら。
そう考えると、環境問題の解決は難しいのだろう、と思ったりします。
長寿に関して、個人的な意見。そんなに長く生きて、人は本当に幸福に近づくのでしょうか。死を避けられることは、幸福に近づくことになるのでしょうか。
環境問題からは外れますが、私はふと疑問に思います。私自身、20歳前に死んでたかも、と言われたので30歳にはなっていない今でも「長生きしてるなぁ」と感じる。友人がひとり、病気で20歳を迎えることなく亡くなった、という経験も、何かしらの影響を与えているのかもしれません。
まぁ死生観に正解不正解はありません。望ましいものもない。
環境問題、に話を戻すと、人の生き方にも着目することになるのだなぁ、としみじみ思います。地球に生きる命だからこそ、すべてつながっているのかもしれませんね。
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