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「世界一自由な脳のつくり方」を読んで。

663回目です。φです。

2日前にアレルギー反応が出まして、昨日は大人しく過ごしていました~…また草に負けた…。食べている最中辺りからも冷や汗出てたけど、「まぁいっかー」なノリで放置していたのですが、その後大打撃を受けてしまいました。草、強い。

年々見つかっていくアレルギーのものですが、いっそ楽しんで発掘していこうと思います。ポジティブ大事。

さて、大人しくしていたので本を読みました~この本は先日の「カーネギー 人を動かす」の後にすぐ読んだのだけど、面白かったのでご紹介。

茂木健一郎さん著の「世界一自由な脳のつくり方」。世界一かどうかは判断できませんが。

自由な思考をするための方法が書かれている本。自由とは何かというと、簡単に言うと”枠組みにとらわれない考え”だと私は思いました。概念にとらわれ過ぎない考え方。

本を読んでいて、逆に私は日本的な考えに驚いてしまいました。「あ、そんなこと気にしないといけなかったんだー!」とか(笑)

自分の学生時代はなかなか自由にやっていたんだなぁ…先生だからと言って”すっごく偉い人”とは思っていなかったし、対等の立場で話せない、なんて思ってもいなかったし。”所属を最初に名乗ってからスタート”も、私にとってはいまいちピンとこないものです。今でも。

私の学校の建学の精神自体が、どちらかというと…いや、本格的に欧米の精神なのでそれも影響しているのかな。創立者はアメリカ人宣教師なもので…。

私にとって、この本は「自由な脳を作るため!」というより、日本の常識的なものを知る本になった。同時に「だから私は打たれる杭的な存在なのか」と知ることにもなりました。なので、少々異なった感想になるかと思います。

さて、日本は狭い国だ。私はそう思った。地理的な狭さじゃない。なんというか、濃縮しているのだ。

日本は島国です。陸続きで、国境が目に見えるようなことはない。EUのように、鉄道降りたらはい別の国、ということもない。言語が異なる人との出会いだって少ない。

だからこそ、日本の常識が日本人にとってのコアのものになる。良くも悪くも、日本人の間にだけ共有されるものがあって、それは外に出ないと、外に出て学ぼうとしないと、その共有されているものが特殊だと気付くことはない。私はそう思います。

あるよね、日本的な縦社会とか。精神性とか。暗に示すものとか。伝統と言えば伝統。言ってしまえば合理性に欠けたもの、かもしれない。

そういったものは、世界についていく際には少々壁になる。「日本ではこうなのに!」は、全くもって海外では通用しない。通用しないどころか、非常識とも言われるかもしれない。

しかしながら、それはもう刻み込まれたようになっていて、それを取っ払うことは難しい。目に見えない概念を認知し、それを取り払うことは難しい。そもそも、それを認知すること自体が、自分を別の環境におくなどの特殊な環境を作らない限りは難しいわけで。

それをパーンって取り払って、固定概念もパーンってしちゃって、自分を縛りまくっている物事から離れなければ自由には到達しない。今流行になっているものだって、開発者に「いやいやこれは常識外れだから」とかの考えがあれば、おそらく存在しなかったものです。誰もが驚くようなものは、常識云々を考えていたら生まれない。リスクとかもね。

日本でなぜスティーブ・ジョブズが生まれないのか。それについて書かれていて、面白かったです。なんだかつまんない。面白くない。考え方を変えたい。面白い世界を見たい。

そう思った方々に、私はこの本をおすすめします。日常でも使えるような方法がいくつも書かれているので、発想力を高めたい方にもおすすめ。

にしても、日本社会って面倒です。肩書きってそんなに必要なんですね。私は名乗るとき、自分の名前以外は基本言わないし相手にも聞かないので、なんだか不思議な感じです。なんというか、「聞いても別にどうでもいいし。人間って確認取れたら後は自分で話して人柄を理解するし」と思っちゃうんですよね、私。

その人が何者であろうと、実際に話さないと分からない。その人の使う言葉、雰囲気、ユーモア、語られる経験。それらを通して、人は人を理解するのだと思う。もちろん、最初から「どっちが上か!」みたいなことをジャッジする必要もないし、最後でもジャッジする必要はない。人間なのだから、対等です。年齢も性別も国籍も過去も関係なく。

まぁ、自由な脳は環境で作られるんじゃないかなぁ、なんて思いました。私は10年間過ごした学校が自由だったことも影響していると思う。だからと言って、「自由な脳は大人になったらもう作れません!」ではない。自分の意識によって、脳は自由に考えることができるのだと思う。

脳科学に基づいているだけあって、とても面白い本。ぜひぜひ柔軟な脳みそ頭に入れるために読んで下さーい!(笑)

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