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読書の秋。イギリスと紅茶。

 183回目です。φです。

 今日の昨日に続き、読書してました~。昨日はフランスに旅立った私だけど、今日はイギリス。ちょっと前にホタテで争ってましたねそういえば(笑)

 イギリスとフランスの歴史は面白い。ものすごくバトルしてますよね昔から。共闘したのって…第一次世界大戦と第二次世界大戦くらいじゃ…と思うくらい。

 ケルト好きな私としては、ブルターニュ・ウェールズ・スコットランド・アイルランドはおすすめです!

 さて、今日の読書に関して話を戻します。勝手に脱線したんだけどね私が。

 イギリスの紅茶について、ここまで掘り下げられるんだ…と感心するような本でした。こちら!

 確かに、イギリスにおいて紅茶は切っても切れない文化のひとつ。けれども、事典としてここまで網羅できるなんて…となんというか、感動します。イギリス紅茶好きすぎる。面倒くささがあって最高だと思います。

 まず、誰もが知っているイギリスの階級社会。この本は2002年に出版されたものだけど、おそらく今でもイギリスにおいては変わっていない社会構造なんだろうなぁ、と思いました。

 実際のところは分からないけれど。

 イギリスは紅茶の国、という印象がありますが、実はコーヒーもたくさん飲まれていました。カフェで結構な割合でコーヒーを楽しむ方々を見たり、お店でたくさんの種類のコーヒーを見たり。イギリスの紅茶はもちろん美味しかったけれど、インスタントコーヒーもおいしかったです~(笑)

 今日私が読んだこの本、ただ紅茶について述べているものではありません。サブタイトル通り、紅茶および食文化と文学について書かれいます。

 スコーン、ショートブレッド、アフタヌーンティー、ハイティー、フラップジャック、オートケーキ、ポリッジ、イングリッシュブレックファスト。イギリスに関する情報を調べたことがある人なら、知っているこのイギリスの代表者たち。みーんな紹介されています!

 そしてイギリスで議論の的となる「スコーンはクロテッドクリームを先に付けジャムをつけるか、それともジャムを先につけてクロテッドクリームをつけるか?」、「紅茶はミルクを先に入れるか、後に入れるか?」「紅茶に砂糖は邪道か、正当か?」…などなど、「イギリスって細やかなところでバトルするよね!違いあるの?」と興味のない人にとっては極めてどうでもいいことに関して、熱く書かれていますこの本。素敵。

 それが文学においてどう出てくるか。それを原本をたくさん引用して書かれていて、日本の本を読みながらも原本の英語に触れることができる。そういう表現で出てくるんだ、としっかりとイギリスという国の言葉で紅茶文化について知ることができる。私はその点がすごく気に入りました。

 紅茶ってそんなにイギリス文学に出てくるの?という、200ページの本があったら数行しか出てこないであろう内容をピックアップしてある。

 イギリス文学において紅茶がどう扱われているのか、というマニアックな視点を持っている方にはめちゃくちゃおすすめしたい。

 イギリス、イギリス文学、と私はこのnoteに書いていますが、ほとんどがスコットランドに焦点が当てられていると私は思います。ロンドンは…出てきたっけ。あんまり印象に残っていません(笑)

 ウェールズは出ません!北アイルランドも出ません!残念!

 イギリスにおいて、teaは様々な意味を持ちます。さらに、a cup of my teaでも「ただの一杯の紅茶」、ではありません。

 その表現の面白さが存分に知ることができる。なぜ彼らはそこまでして紅茶を愛すのか?と読み終わっても疑問に思う程、イギリスの文学において紅茶は活躍します。けれど、その紅茶を始めとした食文化について知識がなければ、「また紅茶の話してる…」としか思えないと私は思う。

 イギリス文学を知るためには、紅茶・食文化を理解することから。これは私も賛同します。

 イギリスの食文化=まずい、って知られているけれど、不味いなりに歴史的な背景とかあるんです!(笑)

 私はそこまで不味い、って印象はなかったなぁ。

 まずいか否かは個人の感想に任せるとして、紅茶へのこだわりは素晴らしいです。よく分からないくらい。あと、階級での振る舞いの違いやアフタヌーンティーに関して。

 肉を食べると下流。栄養の無い具をサンドイッチに挟むのが上流。アフタヌーンティーの時間が遅いと下流。などなど。

 本当の紅茶好きなら、この手順を守って紅茶を嗜むものだ。クリームを使ってミルクティーを作ると風味がなくなる、好きな人は下流。などなど。

 自由にしなよ!と言いたくなるようなことがたっくさんあって、何ともイギリスらしい。と私は思います。私はイギリスに短期間しか行ったことがないし、そこまで語ることはできないけれど、「イギリスらしい」と言いたくなる(笑)

 イギリス文学を読んでみたい。紅茶に興味がある。第一歩として、この本はおすすめです。英語も勉強できるし、とっても深く歴史については触れていないので、ソフトにイギリス文学と食文化を通したイギリス人、を理解することができる一冊だと私は思います。

 写真もモノクロだけどたくさんあって、視覚的にも楽しめると思う。

 食欲の秋、そして読書の秋。両方が一気に摂取できる本です!ハイブリッド!

 さて、ここからは余談。

 私は先日、ブルターニュに関する本を2冊読みました。そこでたくさん登場したのが「ガレット」。そば粉のクレープのことじゃなくて、小麦粉のスイーツの方。

 このガレット、すごくイギリス(スコットランド)のショートブレッドに似ていると思うんですよね~。
小麦粉・バター・砂糖・卵・塩、がガレット・ブルトンヌ(パレ・ブルトン)。
小麦粉・バター・砂糖・塩、がショートブレッド。

 きっと「ゲランド塩を使っているのが我々のガレットだぁぁぁ!」と言われそうだけど。

 本って探せば探すほど、「そんな本もあるの?!」とびっくりするような内容のものが見つかります。私はパンケーキについて研究しすぎた本が楽しかったなぁ。情熱がすごかった!(笑)

 今回の本も、イギリスの愛しすぎている彼らの紅茶文化兼食文化を知ることができて、とても豊かな時間を過ごせました。

 ※イギリスの紅茶紅茶って言っているけれど、産地はイギリスではない(笑)

 

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