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「IQも才能もぶっとばせ!やり抜く脳の鍛え方」を読んで。

664回目です。φです。

もうひとつ茂木健一郎さんの本を読みまして。「IQも才能もぶっとばせ!やり抜く脳の鍛え方」。

「私は三日坊主、続けたいのに…」「才能がない、何も達成できない」「何やっても”普通”にしかできない」「自分は能力がない」と思う方、ぜひぜひご覧あれ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B071R1Z419?tag=booklogjp-default-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

この本、やり抜く方法について書かれてあるのかと思っていたら、これからの社会に生きていくための方法なども書かれてありまして。自分がすぐに物事を投げ出してしまうと思っている方以外にも読んでほしいなぁと思います。

人工知能が発達するにつれて、人は何を知識として得ていくかが課題になってきている世の中です。びっくりですね。たとえ世界史や日本史の単語や年号を覚えていなくても、学校生活以外では特に問題になりません。大人になってから忘れたとしても、”調べれば正解が得られる”のです。

じゃあ暗記科目は無意味か、というとそうでもない。暗記科目によって得た知識が、総合的な能力に影響を及ぼすことはあるでしょう。そもそも、暗記科目ってないんですよ。私が思うに。

暗記科目の代表格、歴史。年号を、人物名を、出来事の名前を覚える…ですが、本来はそうではない。事実を知り、関わった人間を、なぜ起こったかと言う理由を知るために、そしてその知識を現代に生かすために、教訓とするために、歴史はあるのです。…と、私は思う。

だから、暗記科目じゃない。はい覚えましたテストで書きました終わり、じゃないのです。

まぁ、この科目が好きじゃないと「覚えればいいんでしょ!」となるのかもしれませんが…嫌いだとどうしてもね。面倒だよね。

さて、歴史の話はさておき。本に戻りましょう。

”やり抜くこと”は難しいでしょうか?

私はやり抜くことは得意です。このnoteだって、100日やってみよう、から200日、300日、と続いて、フィンランドの時差を考えなかった結果1日だけ投稿が遅れ、現在に至る。664回目、664日目。2年目に近いじゃない、なんて思うくらいには続いているらしい。

そう、私にとっては継続すること程楽なものはない。一度習慣に組み込んでしまえば、あとは実行するだけです。嫌とかやりたくないとか、そんなことはどうだって良い。ただ「やるべきことだ」と見なされていて、それを無しに私の日常は夜を迎えられないのです。…正直、面倒な人間だとは思います(笑)

私だって人間だ。さぼろうと思ったことはある。英語勉強だって、どーしても気が乗らない時もある。「クリックしたら始まるー!やーだー!」みたいに。

けれど、そのやりたくない指先一本の動きをやる。必然的に画面が開いて、レッスンが始まる。もう戻ることはできないのです。強制的なのですが、やり終わったら達成感があるし、「ほら、やってよかったでしょ?」と私が私にふふんと偉そうに語ってくる。その通りで、やりたくないとき程レッスンが楽しかったりする。気分が変わることもあるしね。

なぜそんな私が、この”やり抜く”ための本を読むのか。もはや疑問ですね。私も疑問です(笑)

けれど、読んでいてとても面白い発見がありました。人間脳に負荷がかかることはやりたくないけれど、それを超えたら面白いものに出会う。脳もそれを快感だと受け取り続けたくなる。負荷をかけると脳は常に働き、新しいものに触れ続けることで衰えることはない。などなど。さすが脳科学に基づいた本、と思いました。

私は”続けること”は得意ですが、正直”やめること”はそこまで得意ではない。ずるずるとやってしまって、「もしかしたら後少しで到達できるかもしれないから!」と…まぁ粘るのです。粘り続けて自爆する。知ってはいるのだけど(笑)

やめるのではなく、”ちょっと離れてみる/別のことをしてみる”ということが良いのだと私はこの本から学びました。ずっとやり続けるのではなく、寄り道してみる。それが良い方向に向かうことにもなる。ちゃんと帰ってきたら良いのです。

さて、最初に人工知能について私は書きました。人工知能ことAIと共生し、より良く彼らを使うためにはどうするか。仕事を奪われずに働くにはどうしたら良いか。

それについて書かれていて、なんというか”これから”を考える時間をもらいました。うんうん大事だよね、と思いながら読んだ。

これから、私たちは”タスクができること”だけでは生き残れません。タスクはAIの仕事になるでしょう。今まで人間がやっていたことをインプットし、それを疲労など無しに続ける。AIの得意分野です。

だからこそ、私たちには”人間力”や”EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)”が求められると私は思います。経験を通して得たものを、独自の視点から考える。誰かに提供する。経験をもとに別のものに応用する。などなど。より”個人”に焦点が当たることが、人間の仕事になるかと思う。

「〇〇さんだからこそ!」みたいな仕事です。イラストとかは分かりやすい例えでしょうか。イラストレーターさんはたくさん存在し、どの方も美しい作品を生み出しますが、やはり個性が存在する。パッと見て誰が描いたか分かるくらいの個性。好みが別れる理由でもあるでしょう。それが、今後は求められるんじゃないかなと私は思う。

そういった仕事が人間の仕事の中心になるとき、”やり抜く”ということは必要になってくるかと思います。やり抜くことで個性が生まれ、発揮される。やり抜くことは今の時代には不可欠になるでしょう。まぁ、やり抜かなくてもたっくさん手を出して、それに知識をつけていったらそれはそれで面白い人間になるとは思いますが(笑)

なんだか新鮮なことがないなぁ。なんでも投げ出しちゃう。そんな方々、ぜひこの本で脳との付き合い方を考えてみてください。脳って賢そうで手懐けることは案外簡単です。「ほーらご褒美あるよ?」みたいなことで、さくっと騙されちゃうものでもあります。上手いこと使えば強力な助っ人です。

さて、私も人間力を鍛えていかないとですね~!

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