飽きない暇つぶしがあるはずです

#オープン学級通信  ってのがあったので書いてみました。

COVID-19こと新型コロナウイルスによって日常は少し変わりつつあります。先生の仕事量は人によって違いますが、私はパソコンとかが担当なのでテレワークとか全くできないくらいに忙しいです。オンライン授業にてんやわんやして普通に残業とかもあります。それでも土日出勤が無くなったので、今年は年間1000時間残業は切るんじゃないかなあって感じです。

そうです!楽じゃない人もいるってことを最初に言いたかっただけです!

私は中学教員で職員室でもいろんな話を聞くけれども、中でも声を掛けてあげたいのは卒業生の高3生です。中学校から部活に入って、勉強以外にも何かに打ち込める日々を費やしてきた子どもたちは、いろんな大会が無くなって泣いたりしてるって話をよく聞きます。

それまでの日々や打ち込んだ姿勢が無駄になるわけではないけれども、目標を失ってしまったときの喪失感ってのは分かります。無力感とか苛立ちとか、叫びたくなるストレスもあるでしょう。その活動やスポーツを高校で終える人もいるでしょう。非行に走りたくなる人もいるかもしれません。

大人になったら仕事仲間と飲み会をして「それでも何とかやっていくぞ!」って励ましあったりしますが、子どもの皆さんだと何をすればいいんですかね。先生は分かりませんが、そこらへんは仲良しで適当にやってください。今でも卒業生が散歩ついでに職員室に顔を見せる人もいますが、今ならまあ、そうやって先生を巻き込む手段もありかなって思います。


『自分を見失いそうになったとき、何か頼れるものはありますか』


友達でも学校での思い出でも家族でも何でもいいです。誰かの手紙だったり、好きな音楽やアイドルだったり。何か自分を奮い立たせるものがありますか?先生は邦楽が好きなので、自分の気分に合わせて聞いたりしてます。漫画の新刊とかも励みになります。あとは趣味でいろいろやっていることもあります。一人遊びが過ぎると先生みたいに生き遅れるので注意してください。

『生きて行くなら荒波に対峙するんだけど
 勝ち負けじゃない所で僕達は出会う』

自分を見失いそうになったときに大切なものは、これからもきっとあなたの味方になってくれます。それが形あるもので無くなってしまったとしても、自分の生活の中に確かにあったものは、心の中のどこかだったり、ふとした仕草だったり、日常のどこかに溶け込んでしまうものです。

逆に、そういうものが何もないなってときは、いろんなことをやってみればいいと思います。分からないときは家族や友達に聞いたり、一緒に遊んだりして、何か『飽きない暇つぶし』を見つけてほしいなと思います。

大人になってからの生活は「仕事」と「プライベート」が中心になります。学校みたいに仕事もプライベートも混ざっているような場所はありません。もちろん仕事仲間で遊ぶことはありますが、基本的には切り分けます。

『飽きない暇つぶし』が、自分にとっての特別なものになったとき、趣味や特技はあなたの生活の一部になります。思春期のみなさんにとって、それが恋愛になる人も少なくないと思います。節度さえ守れば!推奨します。人間を知ることはとても面白いです。先生が先生たる理由もそこにあります。

何にせよ、自分を見失わないように生活をしてくれれば、それでいいかなと思います。先生も今年は中3担当なので、受験生だから勉強しなさい!って言いたいところはありますが、授業が無ければ勉強しても質問できずに悶々としてしまうこともあると思います。勉強して悩んだら、学校でも塾でも知り合いの賢そうな人にでも頼んでみれば良いと思います。

大人がみんな勉強できればすぐに質問できるのにね。でも現実は、そんなものです。生き方はたくさんある。だからこそ、勉強も含めて、好きなものを探して、自分が好きなこと、続けることができること、得意なことを見つけて『自分を好きになれるように生きてほしい』と思います。


人生100年とか言われると長いなーって思います。

でも、好きなものを増やして、好きに囲まれて生きていれば

生きていることも楽しくなると思いませんか?


そうやって生きている誰かを死に近づけてしまう病は、やっぱり怖いなと思います。基礎疾患があったり、高齢の方と一緒に過ごしているとどうしても気を使ってしまうものです。先生のおばあちゃんも100歳が近づいているので、ここで倒れてもらっては困ります。先生が感染してみんなに迷惑をかけるのも怖いですが、おばあちゃんの事情の方が先生としては大きいです!

それとは別に100歳になるまでに結婚しなさいと言われたりして、それも変な重圧が掛かります。嘘です。あんまり気にしてません。すみません。

でも気にしてるように見えて、あんまり気にしないことって実はたくさんありますよね。まあ先生が楽観的に生きすぎているだけかもしれません。転職組なので30過ぎても半年契約。定職につけない講師だったりします。言うて今の学校にも長く居ますが。新人の頃にみなさんが「仕事ないならうちの親の会社に来るか?」って謎のヘッドハンティングで引く手あまたになったのを思い出します。

先生が高校生の頃は「子どものまんまで死ねたら楽だなあ」って思っていたので「20代で死ぬわー」とか言ってましたが、大学生になったり大人になるにつれて、大人って何でもできるなって分かって死ねなくなりました。他にも看取った生命があったりして、だんだん死ねなくなってきます。毎月100時間残業超えても、死んでたまるか!ってなります。

なんでそんなに働いているのかは分かりませんが。

あぁ、これも嘘ですね。なんでそんなに働いてしまうのかは、目の前にみんながいるからだと思います。先生は、みんなが困ったり悩んだりしている姿も好きです。喧嘩したり泣いたり笑ったりがあって、感情豊かに生きる方が人生は楽しくなると思ってます。だから少しでも心くすぐる何かを提供したくて、毎日いろいろ考えて作って授業にしています。ものづくりは好きなので。

「学校の先生」が趣味の一つになっているんだと思います。

最近は登校日もあって久しぶりに子どもたちの顔が見れるのは楽しいですね。4月分の課題も山積みで、1人教科なので何千という書類の山の処理がある中で、普通の授業とオンライン授業をどうするとか言ったりして、土日出勤が必要になってきそうな匂いはしていますが、そこらへんはお互い様。

みなさんも一日7時間授業で夏休みも冬休みも短くって、土曜日も勉強なのに部活はやってはいけない!みたいな夢の日々がやってきます。

そうですね。先生的にも非現実的な気はしますが、世の中の大人はそれでOKみたいな感じにはなってます。そこらへんはみなさんも怒ってもいいかな?って思います。学校の先生には全く適応されない法律ですが、労働基準法ってのがあるので、それを元に喧嘩してみてください。7時間目の残業代分の小遣いくれよ!とか。

あと先生が倒れたり、学校がクラスターになって閉鎖してしまっても試験は無くなりませんが、修学旅行や遠足は無くなるので、そこらへんの体調管理はしっかりおねがいします。そのための練習だと思って、今のうちに身体を鍛えておいてもいいかもしれません。

先生もダイエットします。これも(以下略


そろそろ3000字も超えてしまいました。


それではまた、学校で会いましょう。


『今日より明日がどうとか
 言ってる内に今日は去って

 荒波に毎日を 非日常へ流さないで
 この街に似合う 喜怒哀楽を探し出す

 目の前に只 光る偉大な光も
 まだ その先は知らない 』


追伸:先生がオススメする誰にでもできる暇つぶしは

 『塩の結晶作り』です。形も可愛いし、育つのも面白い!

 ミョウバンの方がデカくなりますが。

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