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近況:試される大地

先週の文フリ大阪に続いて、今週は文フリ札幌へ。本を売るため、街から街へと、ツアーは続く。ちなみに旅費は同人誌ELITESの売上から出ています。
札幌は忙しいメンバーが多くて、僕と滝本さんの二人だけで行くことに。滝本さんは姉の家に行くとのことで、大体一人でふらふら行動していた。

今回は「新千歳まで4000円」という安い広告を目にしたので、スプリングジャパンというよく知らない航空会社のチケットを取ってしまった。中国の春秋航空というやつらしい。空港使用料とか手数料とかを入れると片道6000円くらい。

LCCは安いのだけど、空港が成田なので遠い。今回は新宿から成田までバスを予約してみた。通常だと片道3000円なのだけど、早めに予約をしたので2000円だった。
飛行機チケットは羽田より成田のほうが安いのだけど、遠いから交通費と体力がかかるので、どっちにしようかいつも迷う。羽田がそんなに近いというわけでもなく、結局家から一時間くらいはかかるので、それだったら成田まで行ってもそんなに変わらないのでは、と考えたりする。

バスタ新宿でさまざまな場所に旅立とうとしている人たちを眺める。
昔はこういう風景を見ると、なんだか叙情的な気分になっていろんなことを考えて、エッセイに書いたりしたけれど、今はあまり何も思いつかないな、と思った。感性が枯れてしまったのか。そういうのを書くのに飽きてしまっただけか。
最近はあいかわらず文章を書く気はあまり湧いてこないけど、やることはたくさんある。思索よりも行動の時期なのだろうか。
見るものひとつひとつに新鮮さを感じていく時期ではなく、知っているものを積み上げて何かを作っていく時期、というか、社会を外から見るのではなく中に入っていろいろやってみたいという時期なのだろうか。
昔はそういうのが苦手だと思っていたけど、自分でもわりとやれるんだということに気づいてきたのかもしれない。社会のことが。

新宿から1時間半ほどバスに乗って、成田空港へ。
LCCだけが使う成田第3ターミナルはなんだか内装とかが
殺伐としていて、金を払わないとこういう扱いなんだな、ということを実感させられる。

スプリングジャパンの飛行機に乗り込む。

座席がとても狭くて、前の席の後ろに膝がぴったりつく感じだ。膝を広げたほうが前につっぱらなくて楽だ。この狭さはすごい。僕は男性としてはそんなに体が大きいほどではないのに。
飛行機が動き始めてから離陸するまで15分くらいかかった。そんなに滑走路から遠い位置においやられていたのだろうか。
機内ではSwitchでディスコエリジウムをやったりして過ごす。二時間弱で新千歳へ着く。そこから電車で一時間弱で札幌へ。


札幌はそんなに寒くなくて、東京と同じくらいだった。

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