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The National Shrine of Our Lady of Peace and Good Voyage and the Immaculate Conception Parish, Antipolo, アンティポロ大聖堂、アンティポロ、フィリピン

メトロ・マニラ(マニラ首都圏)の隣のリサール州の州都アンティポロにあるアンティポロ大聖堂(Antipolo Cathedral)。正式名称はNational Shrine of Our Lady of Peace and Good Voyage and the Immaculate Conception Parish。アンティポロは、ティポロ(パンノキの一種)が多くみられたことが地名の由来だそうです。
16世紀後半にフランシスコ会がアンティポロにおいて宣教を開始しますが、イエズス会に代わり、18世紀後半まで担当したそうです。17世紀に教会が建てられますが、騒乱や戦争、地震による被害を度々受け、現在の会堂はJose Lorenzo de Ocampoの設計により1954年に完成したそうです。
教会には、Our Lady of Peace and Good Voyageとよばれる黒いマリア像が祀られています。1626年にメキシコのアカプルコからマニラに持ち込まれ、当初はイントラムロスの教会にあったそうですが、アンティポロに移ったようです。1630年代にアンティポロにおいて騒乱が発生したため、カビテに移され、その後、マニラ・アカプルコ間を行き来するガレオン船の航海の安全を守る聖像として、17世紀から18世紀にかけてマニラ・アカプルコ間を計6回も往復したそうです。最終的にアンティポロの教会に戻り、現在に至るようです。Peace and Good Voyageとは、平和と善き旅路、一路平安というのでしょうか、よい響きです。フィリピンにおいて多くの人々の信仰を集める聖像の一つだそうです。

また、1868年にフィリピンの革命に取り組んだ国民的英雄ホセ・リサールが少年時代に父親と訪問した教会とも知られ、毎年4月~5月にかけてマニラのキアポ教会などから多くの人たちが巡礼(the Alay Lakadと呼ばれるそうです)することでも有名な教会です。

近代的なデザインの教会です。大きなドームが特徴的です。

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教会の前から参道方向を望みます。

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教会の中へ。結婚式が行われています。

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円形の巨大な会堂です。側郎というのでしょうか、左側の通路を通って会堂前方に向かいます。

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巨大な祭壇が曲線に沿って設置されています。

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会堂後方。結婚式の参列者や教会に訪れた人で一杯です。

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反対側へ。ドームです。

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出入り口が多くあり、人がひっきりなしに出入りしています。

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結婚式が終わった頃に再度、祭壇を望みます。金色の豪華で立派な祭壇です。祭壇の中央に黒いマリア像が設置されています。

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通常のマリア像とは異なり、威厳を感じます。

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教会には祈祷する場所が多くあり、人々がそれぞれの場所で祈りを捧げています。

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日が傾いてきました。敷地内に売店があり、Our Lady of Peace and Good Voyageに関わるアクセサリーが売られていました。交通安全の御守りだそうです。

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マニラに戻ります。アンティポロを走るジプニーはマニラとはちょっと違いますね。

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2018年10月訪問。



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