救いを必要な人と海を漕ぐ

PADDLE for LIFE  パドルフォーライフ
コロナ渦になり、ウクライナ戦争が起き、私達は日常の壊れやすさを日々目のあたりにして過ごしています。
先が見えない混沌とした世の中、安全や安心を建前にした不安を煽るマスコミや政府、理不尽な社会のシステム、そんな希望の光が見えない日々を送っている人もたくさんいると思います。

そんな中、今まさに救いを必要としている人たちに、本当に必要な救いの手がさしだされているだろうか。

昨年の小中高生の自殺者数が514人でついに500人を超えた。統計をとり始めてもちろん初めてのことらしい。小中学生の子どもたちの死亡原因の一位は事故や病気ではなく自殺だそうだ。
そして19歳から40歳の死因の一位もがんや心臓疾患などの病気ではなく自殺だそうだ。
毎年、年間2万人をはるかに超える子供や大人たちが自殺をする私たちの国、日本。自殺未遂を入れるとどれだけの人数になるだろう、救いを求めている子どもたちや若者たちがどれだけいるのか測り知れない。
それも以前のように貧困や借金苦や薬物中毒や病気に苦しんだ末の自殺ではなく、一見悩みや苦労がなさそうに普通に暮らし、家庭環境も普通で学校に通い、毎日仕事に通っている若者たちが自殺への道を選ぶらしいのだ。昔に比べるとこんなに自由に自分の生き方を選択でき、便利で物が豊かで、町やネットの世界には様々な娯楽やエンターテイメントで溢れ、気晴らしができる楽しそうな物事がたくさんある時代なのに、多くの少年、若者たちが幸福を感じていないのだ。
充実した”今”を生きていないのだろうか、
何かが欠乏しているのだろうか、

僕は思う、この大きな原因は、若者たちが、子どもたちが、自然に触れる時間がほとんどなく成長し、自然とかけ離れた環境で孤独を感じながら生き続けているからなんじゃないかと、 

自然という人にとって理屈にならないコントロールのできないものをできるだけ排除し、予測統制が可能な人工の世界を広げる都市化。
都会では人が頭で考えて作ったもの以外のものを見つけるのは困難な状況だ。公園や花壇の自然ですら、すなわち植物や地面ですら、人為的に、言い換えれば、地球の意志ではなく人間に都合よく、人の意志で配置されている。
そして、ずいぶんと前から言われ続けている極端な少子化や核家族化、スマホやネット環境の普及。そして感染症を恐れるあまり、生身の人間との直接的な交わりやつながりの欠如。人と人が助け合い、与え合うことで人間の心は満たされていくのに、そんな昔は日常にあった人と人との関係性がほとんどなくなりつつあるように思うのだ。

人間もまた他の生き物や木々や草花たちと同じように自然の一部なのだ。
この母なる地球の一部なのだ。
人類がこの地球に誕生してから今までの時間を1日24時間に例えると、今の便利で文化的な人類の暮らしが始まったのは、11時59分59秒になってからだそうだ。人類は今までのほとんどの時間を海辺や野や山で暮らし、海を漕ぎ、山を歩き、自然の中で暮らしていた。内臓の機能も、脳の記憶やシステムも、まだその時代のままにいるらしいのだ。今のこの世界に無理して適応しようとしているらしいのだ。

自然と、地球とのつながりを感じることがなく、人とのつながりや調和を感じることができない、満たされない人間の魂と精神と肉体はストレスを感じ、体調を崩し通院を余儀なくされ、数値とデーターだけを見る、患者を診ないで病気を見る人たちに囲まれて、不必要に多くの薬を投与され、どんどん病んでいく。挙げ句の果てはなになに疾患と病名をつけられ病人とつくりあげられていくのだろう。

そして、人間の今を生きる苦しみの波動やネガティブの思考が、少なからずこの地球にも影響を与えているような気がする、

地球も、人間も、いきとしいけるものすべてが、調和し、つながり、バランスを保つことで、すべてがいい方向へ流れていく、

海は地球が誕生したころと何も変わらずそこにある、
すべての生命の源(みなもと)

「海」という字をよーくみてみよう。
水というサンズイヘンに人の母と書いて「海」、 
地球上の水の97.5%は海の水、そしてその海は一つ、一つの生命体なのだ、だから僕らの葉山の大浜の目の前の海は世界の海の一部なのだ。モロカイ島とオアフ島の間のKaiwi’i 海峡の海とつながっているし、フレンチポリネシアのライアテア島のタプタプアテアの前面に広がるラグーンともつながっているのだ。

その海に一緒に漕ぎいでよう
海を漕いで渡り旅をしよう
ひとこぎひと漕ぎ海とつながろう
母なる地球を語りかけよう、
ありがとう
愛してる

子どもたちの笑い声が砂浜や海に響き渡り、生きることに苦しんでる人たちが海に触れ、笑顔がそこにあるだけで、
海も癒やされ、
母なる地球も喜ぶ、

一人では到底できないことでも、皆が力を合わせれば空と海が出あうところまで漕いでいくことができるし、遠くの島までだって漕いでいくことができる。

海を漕いで渡る僕たちボイジャーの旅と、がんなどの患者やそれを克服したサバイバーたちの闘病の旅との間には驚くほどの類似点がある。
どちらも途方もない肉体的、精神的、感情的な強さを伴うのだ。
そして根気と忍耐が必要で、どちらの旅も最終的に旅を成功に導くためには気持ちを一つとする最高のチーム(クルー)が必要なのだ。

肉体的、精神的に、病で苦しんでる人だけでなく、
希望の光が見えない人、
一緒に頑張る仲間がほしい人、
いつも、何かが足りないと感じる人、
海をこよなく愛する人、

そんな救いを必要とする人たちと一緒に海を漕いで渡りたい

一緒に海を漕いで旅をしようよ、


救いを必要な人たちと一緒に海を漕いで旅をするという
PADDLE for LIFE はアメリカ合衆国 ハワイ州マウイ島で、乳がん患者とそのサバイバーの患者さんたちと一緒にマウイ島からラナイ島まで漕ぎ、ラナイ島を一周して、またマウイ島まで帰ってくるという行程で2007年にスタートしました。僕も第一回のボヤージングにスタッフとして参加し、それから何度かボランティアスタッフとして参加しています。
毎年10月に開催され、今年で15回目になります。

そして、ここ日本でもマウイのPADDLE for LIFE と同じ志しで、同じように救いを必要な人たちと海を漕ぐ、航海(ボヤージング)を計画しています。それと同時に定期的に海を仲間と漕ぐ体験会を2023年よりスタートさせます。そして日本での航海だけでなく、本場マウイ島でのPADDLE for LIFE も一緒に目指しましょう。
興味がある人は誰でも下記の問い合わせフォームからメッセージをください。

マウイのパドルフォーライフとは↓

https://www.paddleforlifemaui.org/



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