ひめか奥様ストーリー③
私が今回彼女に頼んだコースは、『とびっこ即尺コース』だ。
そのコース名にもある通り、ひめかちゃんが自分で自分の体に仕込んでから、私と合流するというもの。
リモコンが私に手渡され、彼女はいつでもどこでもそれを起動させられてしまう状態になっていた。
待ち合わせ場所で待っている間にも、とびっこの感触は常に感じられていたことだろう。
その証拠に彼女の顔は明らかに赤く、そこへの刺激を意識しているのが窺える。
(さて……ホテルまでの道のりで、どう責めるか……)
そんなことを考えつつ、私は軽い世間話を振っていた。
特に毒にも薬にもならなさそうな話を選んで振ったのだが、彼女は楽しそうに応えてくれた。
控え目なトーンの話しぶりがいいのかもしれない。
いい具合に力を抜いて話すことが出来るので、とても気楽だった。
(今日もいい人を引けたようだな……)
初めて指名したのだが、十分以上に目的は果たせそうだ。
自分の引きの強さを密かに誇りつつ、私は手の中に握り込んだとびっこのリモコンのスイッチを入れる。
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