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映画「LUCKY(ラッキー)」観ました

映画「ラッキー」観ました。
最高の映画でしたね。
というか、大分「墓の魚」っぽい作品なので、
皆にぜひ、観て欲しいです。

淡々と交わされる日常の会話が全て最高の諧謔(ユーモア)。
どちらかというとスペイン文学っぽい作品なんですよね。
移民として作中にスペイン文化もかなり出てくるので、
制作陣がスペイン文学を意識して作ったのかもしれません。
人生で観た映画の中で三番目位に好きな作品です。

こういう映画を観ていると、
やはりシェイクスピアを思い出したりします。
ストーリーの派手さを楽しむのではなく、
会話のユーモアを楽しむ作品。

そして、この世の解決しない悲しみ、
どうしようも出来ない悲劇の中に、
救いと、コメディを見つける作業。

それはまさに人生であり、
この世界そのものであると感じるのです。

これを洒落た色と音も加えて表現したのが「アメリ」
もっと白昼夢みたいにしたのが「リアリティのダンス」
心理領域に持っていったのが「ゴドーを待ちながら」とか
「スイスアーミーマン」などですね。


■「神など信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚まし、コーヒーを飲みタバコをふかす。
いつものバーでブラッディ・マリアを飲み、馴染み客たちと過ごす。
そんな毎日の中でふと、人生の終わりが近づいていることを思い知らされた彼は、「死」について考え始める。
子供の頃怖かった暗闇、去っていった100歳の亀、“エサ”として売られるコオロギ・・・
小さな町の、風変わりな人々との会話の中で、ラッキーは「それ」を悟っていく」

自作の詩による詩集「沼地の聖書」(ハードカバーによる分厚い豪華本を予定)を出版する為のサポートを募集しております。ぜひ、よろしくお願いします!!いただいたサポートは詩集の費用にさせていただきます。