伊藤隆裕/マーケティング研究協会

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ライフワークとして、様々な業界のマーケティング活動や新規事業について考えを綴っていこうと思います。記事内容や仕事関連のお問い合わせはコチラ ito@marken.co.jp もしくはコチラまで https://ssl.marken.co.jp/inquiry2/

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【セミナーレポート】エリアマーケティングによる拠点営業組織の強化

2022年1月12日、生産財・産業財業界向けの無料ウェビナー エリアマーケティングによる拠点営業組織の強化 ~営業競争力を高め、各エリアの市場開拓を推進する~ を開催しました。 本セミナーでは、昨今のマクロ環境の変化がエリアの顧客ニーズにどう影響するのかと、それに合わせて拠点の営業戦略を策定する際のポイントを解説しています。 なぜ拠点レベルでの戦略立案が必要なのか?新しい生活様式による需要の変化、それに伴う産業構造の変化、SDGsやカーボンニュートラルなどの社会的な要請

    • STP分析(上級編)を題材に「人が担うべきBtoBマーケティング」を解説

      以前の投稿で、人間にしかできないマーケティング活動について触れました。今回はその具体例について解説したいと思います。まずはマーケティング活動の鉄板とも言えるSTPについて、その上級編で解説してみます。 セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングの頭文字をとってSTP(STP分析やSTP戦略とも言う)。マーケティングに深く携わっていない人でも知っていることの多い有名な単語であり概念だと思います。 仕事の中で使っている人も多いと思うので、今日はその一段上級なやり方につ

      • "マーケター以外の人"にお勧めしたいBtoBマーケティング

        突然ですが、あなたはBtoBビジネスに携わるマーケターでしょうか? あなたの仕事は、自社のマーケティング活動に貢献している(あるいは活動そのもの)と呼べるものでしょうか? もしNo(とまでは言わなくとも明確にYesと言える自信はない)と思われる方は、是非ともこの先を読み進めていただくと良いかもしれません。明確に「Yes、既にゴリゴリに取り組んでいる」と答えられる方には、申し訳ありませんがこの先の文章から得られるものは恐らくありません。 さて、BtoBとは法人間の取引、すな

        • 強い者が生き延びるでなく、変化に適応した者が生き延びる

          「適者生存」の概念は、ハーバート・スペンサーならびにチャールズ・ダーウィンによって浸透した有名な考え方ですが、事業を営むあらゆる法人/個人にとって、改めて重要な考え方になっていることと思います。 我々は望む/望まないに関わらず、日々変化を求められるものですが、特に昨今の社会環境の変化は、多くの人にとって生活様式や仕事様式の変更を迫られることとなりました。 とは言え、自らの考えや行動を変えることには不安や抵抗感がつきまとうものです。心配事や悲観的な状況の克服に頭のリソースは

        【セミナーレポート】エリアマーケティングによる拠点営業組織の強化

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        • 人が担うべきBtoBマーケティング
          3本

        記事

          自分の業界を「特殊な市場だ」と言うのは「閉鎖的で過疎化が進んだ村」と同じ思考である

          商談や研修の場面でたびたび「ウチの業界は特殊だから…」という言葉を耳にします。これ、遠回しに「世間一般での理論や思考技術は、この業界では当てはまらない、通用しない」ということを意味して発言するケースが少なくありません。 また、それと同時に「業界の専門家でない素人が口を挟まないでくれ」というメッセージの婉曲な表現であるとも言えます。 確かに業界独自の法規制や慣例はありますが、そうした発言によって思考停止することは「オラが村のしきたりは…ヨソの連中は何も分かっとらん…」と難癖

          自分の業界を「特殊な市場だ」と言うのは「閉鎖的で過疎化が進んだ村」と同じ思考である

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想③

          このテーマはこれが最終回です。前回触れられていなかった、最後の一つについて考察をした後に締めくくりたいと思います。 強い想いが何にも勝る前の投稿のトップ画像の一番上にあったものがこれに該当しますが、 ・顧客や市場ニーズは無視! ・自社の技術や資産も無視! ・世の中に転がっている社会課題も一切無視! とにかく己のやりたいことをやる!というテーマが稀にあります。 これ、大外れも多いですが、ハマる時は特大ホームランが出ることもあります。なぜなら本人に意地と執念と時間を忘れて没頭

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想③

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想②

          前回の続きです。上がってきたテーマの中から個人的に「これは!」と感じられたものについて、NDAに抵触しない範囲で(内容を大幅に暈しつつ)書いてこうと思います。(トップの画像と内容は合わせていますが、順不同でいきます) 自社技術の応用はなるべく離れた市場を目指す 自社が保有する資産…特にコア技術や製品、特許などの知財を活かして新しい市場や用途に転用しようという発想は、新規事業のアイデアを考える上での王道の一つと言えます。今回のテーマの中ではシーリング(密閉)技術の用途開発とい

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想②

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想①

          先日とある精密機械メーカーさんにて、全社員から公募した新ビジネスのアイデアを外部審査員として評価しました。当然ながら中身の詳細を話すことはできませんが、昨今のビジネスアイデアのトレンドについて感想と考察を述べていきたいと思います。まずは総評として、共通するパターンや落とし穴についての私見です。 応募フォーマットはA4一枚の企画書です。上の評価項目に即した内容で、自由に絵・文字・図柄などを描いてもらいました。 瓢箪から駒は出ない?「誰でも気軽に起案してください」という呼びか

          46件の新ビジネスアイデアを評価した感想①

          社会にもっと愛とマーケティングを

          はじめまして、この度Noteを始めることにしました。教育とマーケティングを生業として早十数年。世の中のいろいろな新規事業やマーケティングに関する話題を発信していきたいと思います。 信条マーケティングは、特定のビジネスパーソンが使うもの・理解していればいいものとは思ってません。むしろ一般的には縁遠いと思われる人こそ、この考え方や技法を上手に扱うことでより豊かな生活、ひいては社会が実現されると考えています。なので、出来るだけマーケティングと関係の無いような話題も取り上げつつ、マ

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