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子犬を健やかに育てるために大切なこと

生まれて2~3ヶ月の子犬は、人間で言えば赤ちゃんと同じくらいの発育段階です。新しい環境でワンちゃんが疲れやストレスを溜めないように、できるかぎりケアしてあげましょう。

これからワンちゃんを迎えたいと考えている人も、すでに暮らしている人も、ワンちゃんと安心して暮らすための育て方をご紹介します。

ワンちゃんを育てるために大切な3つのポイント

子犬を迎える日が決まると、楽しく生活するイメージがふくらむと思います。長い時間を一緒に暮らすワンちゃんがすくすくと育つように、まずは3つのポイントを心がけましょう。


たっぷりと睡眠時間をとりましょう

健康な子犬は、1日に15~20時間ほど睡眠をとります。新しい環境でさまざまな不安を抱えている子犬のストレスを癒すためには、家族みんなで睡眠時間を確保することが大切です。


遊ばせすぎないように気をつけましょう

子犬は好奇心が旺盛で、ついつい体力の限界以上に遊んでしまいがちです。無理をして体調を崩さないように、迎えてから2~3日の間は専用のお部屋で過ごすようにして、少しずつ新しい環境に慣れていきましょう。

環境に慣れて元気や食欲があり、排泄物の状態にも問題がなければ、はじめは30分以内で様子をみながら、ゆっくりと遊んでみてください。子犬の体調に注意しながら1日に何回か繰り返し、徐々に遊ぶ時間をのばしていくことがポイントです。

小さなお子様がいるご家庭では、必ずお父さんやお母さんと一緒に遊ぶようにしましょう。


外出やシャンプーはワクチン終了後に

感染病から身を守るために、子犬は母犬から免疫を受け継ぎます。生後2~3ヶ月頃には免疫の効果が徐々に薄れていくため、少なくとも3回のワクチン接種が必要です。

子犬は体力を消耗しやすく、風邪をひきやすいため、ワクチンを接種するまではシャンプーは控えてください。口や足のまわりが汚れている、ニオイが気になる場合は専用の泡シャンプーなどで拭き取ってあげましょう。

 
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ワンちゃんを迎える準備

ご自宅に迎えた子犬が安全に過ごし、トイレを教えていくために、サークルを使ってゆっくりと休める専用のお部屋をつくりましょう。

トイレのしつけ

ワンちゃんは自分からトイレを覚えません。子犬を迎えたらサークルにトイレを置き、トイレの場所を教えます。

トレーは必ずワンちゃんの体の大きさに合うサイズを選びましょう。トイレが小さいと、子犬自身はトイレのうえで排泄をしているつもりでも、失敗してしまうことがあります。

◆トイレに失敗したときは

絶対に怒らないことが大切です。怒ってしまえば「飼い主様が遊んでくれている」と思ったり、逆に恐怖心を覚えて飼い主様の前で排泄しないようになってしまったりと、トイレトレーニングが進まなくなってしまいます。
ワンちゃんがトイレを失敗しても、あわてず騒がず速やかに片付けましょう。

子犬が周りのニオイを嗅ぎまわり、うろうろし始めたら排泄のサインです。すかさずトイレに連れていき、うまくできたらオーバーなくらいほめてあげましょう。

「ここで排泄すると楽しい」とワンちゃんが覚え、トイレを上手にできるまでには、飼い主様のサポートが欠かせません。愛情と忍耐を持って教えていきましょう。
 

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※トイレのしつけについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。


ワンちゃんの育て方

おおらかな性格に育てるために

かわいい子犬を迎えると、思わず遊びすぎてしまうことがあります。ですが、十分に寝られない状況が続いてしまうと子犬が臆病になり、しつけがしにくくなってしまいます。

専用のお部屋でゆっくりと寝かせて育てることが、ワンちゃんがおおらかに育つポイントです。


鳴いてもなるべくかまわない

環境に慣れない子犬は、寂しさからよく鳴くことがあります。そんなワンちゃんを見ていると、抱いてあげたり一緒に寝たりとつい甘やかしたくなりますが、「鳴けばかまってくれる」と覚えてしまうと逆効果です。

ワンちゃんが鳴き止まないときには、できるだけ暗く静かな場所に移してみましょう。鳴き疲れたら大人しくなり、眠りにつきやすくなります。

また、体力が有り余っているときも、遊びたい気持ちから鳴くことがあります。体力や体調を考慮しつつ、日中に遊んであげましょう。


清潔な水を用意しましょう

ワンちゃん専用のお部屋では、清潔な水を飲めるようにします。ただ水を置いておくと誤って踏んでしまい、こぼしてしまうこともあります。
給水器を準備し、ワンちゃんの口を近づけて飲ませてあげると良いでしょう。
 
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食べ物は少量を分けて

生後間もない子犬は、まだ内臓の働きが完全ではありません。そのため、消化不良を起こしたり、吐いたりすることもありますので、食事はしっかりと分量を守って与えましょう。

食事は1日3~4回、少量で与えることがポイントです。


食べさせてはいけないものにご注意を

人の食べ物は栄養バランスがワンちゃん向けではありません。味の濃いものを食べ慣れてしまえばドッグフードを口にしなくなることもあるため、人の食べ物は与えないようにしましょう。

※ワンちゃんの食べ物についてはこちらもご覧ください。


ワンちゃんのしつけのポイント

周囲から愛されるワンちゃんに育つためには、子犬の頃からのしつけが欠かせません。

特に、生後3~16週を迎えたワンちゃんは順応性が高く、この頃にさまざまな環境へ慣れさせる“社会化”が大切です。

ワンちゃんが人と上手に暮らせるように


◆まずはコミュニケーションをとりましょう
順応性の高い時期には、優しくなでたり抱っこをしたりとふれあいを大切にしましょう。人に慣れることでしつけがしやすくなり、すこやかに育てやすくなります。

◆少しずつ新しい環境に触れていきましょう
ワンちゃんの体調が良いときには、窓やベランダから抱っこしたまま外を見せてあげましょう。

風や雨、鳥の声や車などの音を感じることで、子犬の世界を少しずつ広げていきます。外を見せてあげる際は窓越しでも構いません。

<お留守番の際には>
可能であれば、テレビYouTubeなどで生活音をつけておくと社会化に役立ちます。男性・女性・子ども・赤ちゃんなどさまざまな人の声やワンちゃんやネコちゃんの鳴き声など、さまざまな音を感じられます。音量は徐々に上げていくと良いでしょう。

◆無理はさせないようにしましょう
順応性が高く感受性豊かな子犬は、怖い経験や嫌な体験があると強く印象づいてしまうことがあります。ゆっくりと焦らずワンちゃんのペースに合わせながら、しつけましょう。

 
◆サークルやキャリーバッグに慣れましょう
飼い主様が外出される際に役立つ、サークルやキャリーバッグ。慣れていくことで、子犬の自立心が育ちます。

はじめは扉を開けた状態で、サークルやキャリーバッグのなかにご褒美を入れておきましょう。ワンちゃんが「中に入ることはよいこと」と覚えます。

中に入ることに慣れたら、数秒間だけ扉を閉めてまた開けて…と、時間を少しずつ延ばして繰り返しながら、サークルやキャリーバッグに入ることに慣れていきましょう。


ワンちゃんの運動

ワンちゃんが健康に過ごすためには、散歩が欠かせません。飼い主様のライフスタイルに合わせて、一定の時間帯に出かけましょう。

必要な運動量は、犬種や年齢などによって異なります。

<目安>
■小型犬:朝・夕30~40分
■中型犬:朝・夕30~50分
■大型犬:朝・夕45~60分

また、散歩時には必ずリードをつけ、排泄物処理の道具を携行して排泄物は持ち帰るようにしてください。排泄を済ませてから散歩に出かけるような配慮も必要です。


ワンちゃんのお手入れ

お手入れは体を清潔に保つとともに、飼い主様とのコミュニケーションにもつながります。

まずは優しくブラッシングすることからはじめて、嫌がる場合はおもちゃで遊ばせたり、ごほうびをあげたりしながら行うとよいでしょう。


グルーミングの重要性
ブラッシングやコーミングなど、毛のお手入れ全般をグルーミングと呼びます。ワンちゃんの毛並みを整え、汚れを落として清潔にするほか、皮膚病や寄生虫を防ぎ、新陳代謝を高めるなど、ワンちゃんの健康維持に欠かせません。

グルーミングのポイントは、すぐに道具を使わないこと。すぐに道具を使ってしまうと、道具に嫌悪感をもってしまいます。まずは手で子犬の体に優しく触れながら、十分な時間をかけて飼い主さんとの信頼関係を築いていきましょう。

子犬のうちにお手入れを習慣づければ、成犬になってからもお手入れを嫌がらなくなります。

爪のお手入れ
シャンプーの後など、ワンちゃんの爪がやわらかい状態のときに、専用の爪切りでお手入れをしましょう。

お手入れの際には、血管を傷付けないように十分注意しましょう。血管の見えない黒い爪の犬種は、とくに注意が必要です。


耳のお手入れ
耳垢がたまると中耳炎や外耳炎を起こしやすくなります。とくに耳の垂れた犬種は耳垢がたまりやすいので、こまめなお手入れが必要です。

イヤークリーナーをつけた専用の綿棒やコットンなどで、優しくなでるように耳垢を取ります。奥まで入れると、かえって垢を押し込んでしまうので注意しましょう。

肛門腺(肛門のう)のお手入れ
ワンちゃんには、ニオイの強い分泌物がたまる肛門のうがあります。とくに小型犬は定期的に肛門腺を絞ってあげないと、炎症を起こすことがあります。

月に一回程度は、ワンちゃんの肛門腺を絞ってあげましょう(部屋が汚れるので、シャンプーのときにお風呂で行うことをおすすめします)。

 
※ワンちゃんのお手入れについては、こちらもご覧ください。


ワンちゃんの健康管理

伝染病からワンちゃんの身を守るためには、ワクチン接種が欠かせません。ワクチンの効果を得るために、1回目の接種から3~4週間後に、追加で1~2回接種します。

子犬を迎えてから、はじめての外出はワクチン接種の日です。病院に向かう際には、必ずキャリーバッグに入れて連れていきましょう。ワクチンによる免疫は約1年で効果が薄れていくため、毎年接種が必要です。


狂犬病の予防接種も忘れずに
狂犬病の予防接種は、法律ですべてのワンちゃんの飼い主様に義務付けられています。生後3ヶ月(91日)以降、1年に1回必ず予防接種をしましょう。
 
※寄生虫・フィラリア・発育期の病気など詳しい情報については、こちらもご覧ください。


子犬をしっかりと育てるために

かわいいワンちゃんが家庭や社会のなかで健やかに過ごせるよう、最後に大切な心構えを5つご紹介します。

最初が肝心
はじめに間違った接し方をすると、その後の修正は難しいものです。かわいさだけに心を奪われないように、メリハリをもって接しましょう。

※力ずくで押さえ込んだり、感情的にに怒鳴ったりするしつけは、ワンちゃんを混乱させてしまい、逆効果です。


ワンちゃんのペースで生活しない
生活では常に飼い主様が子犬をリードし、「私たちのおうちにはこんなルールやマナーがある」とハッキリと態度で示すことを心がけましょう。

愛情と甘やかしは別
可愛がることは大切ですが、やってはいけないことは、ワンちゃんを迎え入れたその日から伝えていきましょう。

飼い主様の気分でしつけない
気分次第で対応を変えることが、ワンちゃんにとって一番の困りごとです。まずは、家族全員でワンちゃんのために約束ごとを決めましょう。

細かいことですが、ワンちゃんの名前・ほめ方・指示する言葉を統一することで、ワンちゃんが理解しやすくなります。

ちゃんどできたら、ちゃんとほめる
普段はワンちゃんの失敗に注目してしまいがちですが、ワンちゃんとの信頼関係を築くにはしっかりとほめることが大切なのです。上手く行ったときには、少しオーバーなくらいにほめてあげるようにしましょう。




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