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【来たる猛暑にご用心】気をつけたいワンちゃんの熱中症

各地で気温が上がり、本格的な夏が少しずつ近づいてきました。楽しいイベントが多い夏。一方でここ数年は猛暑が多く、体調管理には一段と配慮する必要があります。

特に気をつけたいのは熱中症。人間と同じように、ワンちゃんも熱中症にかかる危険があります。

元気で健康なワンちゃんでも命を落としかねない熱中症から守るためのポイントを知り、暑い夏も健やかに暮らしていきましょう。


ワンちゃんの熱中症

地球温暖化の影響もあり、夏の暑さはより厳しくなっています。2022年の東京を例にすると

・最高気温が35℃を超える『猛暑日』が16日
・最高気温が30℃を超える『真夏日』が50日

と、夏の多くが30℃以上の厳しい暑さでした。実際に月ごとの平均温度/湿度も

・6月:27.6℃/77%
・7月:31.7℃/79%
・8月:32.0℃/79%
・9月:28.8℃/81%

と、高温多湿です。

ワンちゃんは汗が出る分泌腺が鼻の周りや足の裏など体の一部しかなく、たくさんの汗をかきません。体内の熱を効率的に発散できないため、人間よりも熱中症にかかりやすい体です。

そのため、熱中症対策は早いうちから始めることをおすすめします。

熱中症にかかりやすい犬種

シーズー、パグ、フレンチブルドッグ、ペキニーズなどの短頭種はほかの犬種と比べて呼吸がしにくい鼻の構造をしているため、熱中症にかかりやすい犬種と言われています。

ほかにも、子犬、熱がこもりやすい長毛種、大型犬、肥満気味、心疾患・呼吸器疾患・腎疾患などの持病をもつワンちゃんは気をつけましょう。

【高齢のワンちゃんは】
認知機能が弱まったワンちゃんは体温上昇や脱水症状を引き起こしやすく、熱中症に陥りやすいため細心の注意が必要です。


熱中症にかかる原因

風通しが悪く蒸し暑い部屋や車内、夏場の高温下でのお散歩は熱中症にかかるリスクが高まります。また、お留守番中や移動時にケージやサークルに入っている場合、もし空間が高温多湿な状態になっても移動できないため注意が必要です。

そのほか、車内・野外などいつもと異なる場所では興奮しやすく体温が上昇するため、たとえ短時間であっても発症する場合もあります。


ワンちゃんの熱中症の症状

初期症状としては、口を大きく開けてハアハアと苦しそうに早く呼吸するパンディング、大量のよだれ、目や舌など粘膜の充血・うっ血、頻脈が見られます。

可能であれば体温を測ってください(深部体温を測るため直腸での測定が望ましいです)。もし、体温が40度を超えている場合は、熱中症にかかっていると考えられます。

重篤化した場合の症状

・嘔吐
・下痢
・けいれん
・ふるえ
・チアノーゼ(舌や歯ぐきが青く変色)
・ぐったりして意識がない(虚脱)

その他、酸欠を要因に脳や腎臓など後遺症が残ってしまうことも。場合によっては命に関わります。

ワンちゃんが熱中症にかかってしまったら

熱中症が疑われる場合は、重症化を防ぐためにも早急な治療が必要です。応急処置のうえ、直ち(症状の出現から90分以内)に動物病院を受信しましょう。

【応急処置の方法】
まずはワンちゃんの体を冷やすことが必要です。ただし、急速に体温を下げようとして冷水や氷などで急激に冷やすと、温度の高い血液が体中に循環してしまい熱が発散しにくくなります。

常温の水道水で濡らしたタオルでワンちゃんの体を包み、涼しい場所で水を飲ませるようにしましょう。体温で温まらないようにタオルはこまめに取り換え、誤嚥や嘔吐しないように水は少しずつ与えてください。


ワンちゃんの熱中症を予防する方法

エアコンで温度管理をしっかりと

ケージは日光が直接当たらない場所に設置しましょう。気温は25℃前後、湿度は40~60%が望ましいです。エアコンの冷気がワンちゃんに当たると体が冷えきってしまうこともあるので、気をつけてください。

また、水をいつでも飲めるようにたっぷり置いておきましょう。脱水症状を防ぎます。

散歩は涼しい時間帯に

夏場のアスファルトは熱を蓄え、55~60℃ととても高温です。この状況下の体感温度は大人なら30℃ほどと言われていますが、地面に近いワンちゃんの体感温度は40℃ほどになります。この環境では肉球をヤケドしかねません。

飼い主様は、散歩に出かけるまえに5秒ほど地面に触れて熱さを確かめましょう。夜間も熱い場合があるので必ず確認を。もちろんこまめな休憩や水分補給は必須です。

車内に置き去りにしない

熱がこもりやすい車内で、ワンちゃんをお留守番させることは非常に危険です。キャリーバッグの中には熱がこもりやすく、たとえエアコンを入れても夏場には利かない場合もあります。短時間であっても絶対に避けましょう。


熱中症対策のお役立ちグッズ

ペットの専門店コジマでは、飼い主様とワンちゃんが厳しい暑さを迎える夏にもすこやかに過ごせるよう、お役立ちグッズを発売しています。

クールマット

床に敷くだけでひんやり心地よいクールマット。冷却ジェルシートが入っていたり、放熱効果の高いアルミプレートを使っていたりと、さまざまなタイプを取り揃えております。

◆ひんやりボード M ブルー


◆涼感マット ドット ピンク S


扇風機

空気が循環するようにケージやサークルに取り付けられるファンです。快適な空気を保ちます。

◆ワン歩 快適ファン アイボリー


ゼリー

手軽に水分補給できるゼリーです。凍らせても美味しく、夏にぴったりです。

◆アクアチャージ ゼリー 16g×20個


お散歩用ベスト

地面の反射熱からワンちゃんを守るベストです。水につけるだけで手軽にクールダウンできます。

◆COOL お散歩ベスト S



暑さが本格化する前に

温暖化の影響から、日本では夏のはじまりが少しずつ速まっています。人間よりも熱中症にかかりやすいワンちゃんが健康的に生活できるよう、早めに環境を整えておきましょう。

よろしければ、今回ご紹介した便利なグッズもうまく活用しながら、暑い夏をワンちゃんと一緒に乗り切りましょう!


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