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三島由紀夫「言ひがかり的抱負」を読んで

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。
Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました!
「三島由紀夫『言ひがかり的抱負』を読んで」

三島由紀夫の「全集未収録の随筆」だという昭和22年の「言ひがかり的抱負」が、この度の『新潮』(2024年7月号)に全文収録され、これを読むことができました。

当時の新聞「新夕刊」に寄稿された随筆だということです。
三島自身がこれから作品として書いてみようじゃないかという標榜…その具体的な計画をみると、実にあからさまな、メランコリックになりがちな主題を、さもロリポップ(キャンディ)を舐め回すかのように、飄々とした態度で3つばかりリストアップしています。
戦争の時代が終わって、ある種の解放感があったのでしょう。世間が驚きそうな趣向を提案して見せ、文学界を盛り上げていこうとしていた気配が伺えます。


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