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「適応障害になった私」を抱えて、マイルドに生きてみる

この春にフリーランスとして社会復帰をして、しばらく経ちました。

しばらく社会から距離を置いて生活をしていたから、久しぶりの社会復帰が不安で不安で仕方なくて。

だけど、蓋を開けてみれば、案外すんなりと仕事をすることができていて。自分でもびっくりしています。

休職をすると決まった日、とてもお世話になった人から、ある言葉をいただきました。

「人生の全てがうまく行く人なんていない。今仕事を休むということは、はるさんに取って必要なこと。振り返ってみれば、いい時間だったと思えるようになる。」

休職をすることにショックを受けていた私の心に、この言葉は温かくじんわりと広がっていきました。

社会復帰した今、この言葉を思い出して、休職した当時のことを振り返って考えてみることがあります。そして今一度、「休職した時間は、やはり私に取って必要な大切な時間だった」と思いました。

今になって休職直前の状況を振り返ると、かなりひどい状態でした。

仕事の量が多いとか、そういう問題だけではなくて。私自身がものすごく攻撃的になっていたと、改めてそう思います。

誰も私のことをわかってくれない。みんな自分のことしか考えてない。

そんな考えが頭の中にぐるぐる巡っていて、心の余裕がなくなってくると共に、口にする言葉も、頭の中の考えも、どんどん攻撃的になっていきました。

自分に対しても、周りの人に対しても、求める水準ばかりがどんどん高くなっていって。周りのことも、もちろん自分のことも認めることができなくて。

焦りと不安がたまればたまるほど、どうしようもない気持ちでいっぱいになって、心に余裕がなくなって、攻撃的になってしまう。

本当にどうしようもない、堂々巡りが続いていました。

社会復帰をした今、当時の状況とは比べ物にならないくらい落ち着いて仕事に向き合うことができています。

仕事のペース自体もかなり落としているので、休みの日にしっかりと仕事から離れてリフレッシュする時間を取ることもできるようになりました。

もちろん、人間なので不安になることもあります。思うようにならなくて、イライラすることもあります。

だけど、それを次の日に持ち込むことがなくなりました。

仕事が終わったらきっぱりと仕事のことは忘れて、自分の時間に丁寧に向き合うことができるようになりました。

そうすることで、焦りや不安を持ち越すことなく、その日のうちに解消できるようになったのです。

心の余裕もグッと広がって、休職前の攻撃的な状況から一転して、落ち着いた、マイルドな心で仕事に向き合うことができるようになりました。

少し話が変わりますが、私は料理をするのが好きです。

そうはいっても、学生時代は実は大の料理下手。大学で一人暮らしを始めて、失敗を繰り返すうちに料理がだんだん好きになり、得意になっていきました。

料理の「肝」は味付けだと思っています。

美味しい料理を作るには、思っているよりもちょっと複雑な味付けをしないといけません。

昔の私はそれがわからなくて、「ご飯のおかずになるような塩辛い系の味付けをするには、醤油や塩をいれればいいんだ」と思っていました。

だけど、本当はそうじゃない。しょっぱいおかずを作る時だって、お砂糖をほんの少し入れることで、まろやかで奥深い味ができる。

仕事も同じだなと思ったんです。成果を出すためには、常に自己研鑽が必要だと思っていた。だけど、それだけでは思うような味わいにならない。

求める味とは逆の方向に思える味付けであっても、それがかえって奥深い味わいにしてくれる。だからこそ、昼夜問わず常に120%仕事のことを全力で考えるのではなくて、休みの日には仕事と関係ないことに打ち込んで心の羽を伸ばすことが大事なのかもしれません。

そうやって心と体を休め、また次の日頑張れる元気をチャージすることで、日々のパフォーマンスも上がっていくのでしょう。

それは一見すると刺激的ではないかも知れません。だけど、マイルドでいいんです。マイルドで奥深い味わいを目指していこう。今はそんなふうに思っています。



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