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マイヤ・イソラのように…

こんにちは。あるいはこんばんは。おしゃま図書です。
全然どうでもいい話ですけれど、私、目が細いので、目がぱっちりしたお人形みたいな顔立ちに対する憧れがあるんです。たとえば、観月ありさとか、綾瀬はるかとか、長澤まさみとか…。その一方で、目が細くてもね、原田知世のような透明感みたいなのがあれば、それはそれでまたきれいなので好きなんです。憧れます。
美人だったらなーと思いつつ、かといってメイクなどで努力したりするタイプではなかったし、さらにブスをバネに勉強や仕事を頑張るタイプでもなく、ただただ、女子としての能力が低いまま、のほほんと生きて、普通のオバサンになったわけですが…。

そんな、女子をこじらせたままオバサンになった私にとって、たくさんの恋をし、子どもも産み、自分の信念のままに仕事したマイヤ・イソラは、憧れの最終形態ですよ。
というわけで(どういうわけ?)ここんところ買う服はユニクロオンリーな、マイヤ・イソラのことなど語る資格皆無の私ではありますが、フランスと同様、北欧も好きなので、新宿のシネマカリテまで、『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』を観に行ってきました。


まだ始まってすぐなのに、シネマカリテは空いてました。有楽町と恵比寿でもやっているから、分散しちゃうのかなー。
最初の方で、マイヤがつねに実物大でファブリックの原画を描いているというシーンがあったのですが、ふと、昔お世話になったデザイナーの方が、「最近はパソコンの中だけでデザインをするので、ポストカードもB全ポスターも同じようにつくってしまっている」という話をされていたことを思い出しました。大きさって大事だなって。

たとえば、今はオンライン上で世界中の美術館の展示をバーチャルで見ることとか、できるようになりましたけれど。実際にね、実物を見て感じることってあるでしょう? ピカソの『ゲルニカ』とかも、本の中や、画像だけで観ているとわからないけれど、やっぱりね、あの大きさを体験するのって大事なんだと思うんです。

あとはやっぱり、自然などからのインスピレーションを受けて描いた、手で描いた線の美しさ。それと、マイヤの行動力。自由な心。強さ。
当時、「母親」として正しかったかどうかは別として。
旅先で得たインスピレーションが、数々の作品に落とし込まれていったプロセスを見れたのは興味深かったし、旅だけでなく、やっぱり、そのときの「時代」も反映しているんだよなぁという感じもあって。
こういう風に生きられる人は稀だろうけれど、だからこそ、なにか時代を変えるような人って、やっぱり、こういう人なんだなって思ったり。

それと、意外にも1960年代のパリを度々観ることができて楽しかった。
多分、物作りをしているすべての人が、共感できると思う。

そんでもって、私も旅がしたいなぁ。

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