見出し画像

5000円でスト-カ-を追い払ったと豪語したフランス人上司

このお話は、私が勤めている会社の元上司の勘違いも甚だしい仰天エピソードです。 

ここでは、主役の上司の名前は、ドナルド(仮名)にしておきます。 

ある日ドナルドから 

「プチドラ、最近困っている事があるんだけど相談にのってくれないか」

こんなに真剣に悩んでいるドナルドの顔は見た事がありませんでした。

話を聞くと、若い日本人の女の子にスト-カ-されてて、妻に何か疑われるのが怖いとの事。 

画像3

妻がこわいって…..。ぷふふ。思わずニヤっとしながら

私:「相手には心当たりはありますか」

ドナルド:「バーで働いている、かのん」

私:「バーってどこの」

ドナルド:「マーメイドっていうバー」

私:「あーそこ、バーじゃないですよキャバクラです」

画像1

ドナルドもなかなかだなぁ。普段は怖そうな顔してるけど、そういうところ行くんだ。しかもフランス人なのに日本のキャバクラとかって勇気あるなぁと心の中で思ったらまたニヤリ。

不気味な笑みを浮かべていると自覚しながらドナルドの話を真剣に聞こうとする私

私:「よくキャバクラなんか知っていましたね」

ドナルド:「一度だけ、鈴木さん達に連れて行ってもらったんだよ」

どうやら私のフランス人元上司は、取引先の人達からキャバクラ接待を受け、その時隣に座って話したかのんちゃんと連絡先を交換したらしいのです。 

で、よくよく話を聞くと

いつも仕事が終わるころに電話が来て「会いたい」「会いに来て」と言われて困ってると…………。 

そこで私は日本人なら常識の「キャバクラ文化」を丁寧に説明。

そうやって毎日電話が来るのは、色恋営業というか疑似恋愛っぽくしてるだけでドナルドが、かのんちゃんのお店に行くとお金になるからですよ。かのんちゃんも、お金の為だと割り切ってるから大丈夫。本気じゃないから。ついでに言うなら、「かのん」という名前も偽名です。

と言ってもドナルドは、納得がいかない様子

「僕は君が思っている以上に女性にもてるし人気もあるんだ。ずーっと昔からそして現在も。絶対にかのんは、僕に気がある」

そこで私は思わず本音が……。

ARE YOU SURE? 正気か? 

ちょっと切れ気味でその場を立ち去ったドナルド

それから数週間後、私の方に向かってどや顔で歩み寄ってくるドナルド 

「おい、プチドラ聞いてくれ。かのんに5000円払って、もう2度と電話もメールもして来るなって頼んだ」

だってさ。(笑) 

カルチャーの違い? 

画像2

勘違いもここまでくるとなんか、超ポジティブ思考で気持ちがいいですよね。 

そんな彼はどんどん出世して、今では某国際機関で勤務されているみたいです。 

私は彼から【自己肯定感の高め方、根拠のない自信のつけ方】とかを学んだような気がします。 

でもふとドナルドが言うように、かのんちゃんはドナルドの事が大好きだったのかなぁ?

とか

ドナルドと、かのんちゃんの間に二人しか知らない秘密の出来事があったのかなぁと考えたりもします。(笑)

※名前は全て仮名です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?