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だましだまし生きのびるということ

うつ病の症状のひとつに、興味関心の喪失というのがあります。わたしもうつ病の症状がひどかった時期に、看護そのものに対する興味を失ってしまいました。症状が落ち着いた今も看護師になりたいという意欲は戻らず、夢も目標もモチベーションもないまま大学に通い続けています。

4月の初めから筋力トレーニングを始め、6月からは主治医の指導による栄養改善を始めました。ここへきてようやく、ひとつの目標が芽生えました。「体脂肪率を現在の26.9%から23%へ落とすこと」です。これは体重を落とすこととはちょっと違います。今わたしのからだには13.5キロのブヨブヨとした脂肪がついています。それを筋トレや食事改善によって燃やして、11.5キロまで減らすということです。

いわゆるダイエット(減量)が目的ではなく、筋肉質の引き締まったからだをつくるのが目的です。そうすることで体調を整え、うつ病の再燃を防ぐのがねらいです。

看護師になるとか国際貢献をするとか、今まで抱いていたような大きな目標ではありません。小さな目標です。今のわたしは抗うつ薬の助けを借りながらその日の授業や課題をこなしていくのに精一杯で、とても大きな目標を立てられないという事情があります。1年先のことだってわかりません。大学を卒業できるかすらわかりません。この先、実習や進級試験や卒業研究や国家試験でつまずいて中退ということも十分ありえます。そんな真っ暗で不確かな未来のことを考えると息ができなくなって、もう死んでもいいかなという考えが頭をよぎります。ある精神科医の先生がおっしゃっていたのですが、だましだまし生きのびることでいつしか浮上できる人もいるそうです。わたしも「だましだまし」生きていくしかありません。そこに、この小さな目標ができました。これを手放さないようにしっかりつかんで、からだを動かしたりご飯を食べたりしながら、なんとか生きのびることができればと思っています。

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