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公園はもちろん、地域全体の気持ち良さや安全を考えるってステキだ。

自分でも公園愛護会をつくって小さく活動しながら、いろいろな公園の愛護会活動や、公園愛護会という制度そのものにも興味があって、探求しているのですが、これはなんだか奥が深い!

このあいだ、公園で知り合ったおじさんおーさんがやっている愛護会を見せてもらいに行ってきました。街区公園の愛護会を5つと、街路樹愛護会を1つやっている、鎌倉市にある梶原山公園愛護会です。

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ベースは町内会、その中でやりたい人が活動する「花と緑」

こちらは、町内会が母体となって活動している公園愛護会。町内にある5つの街区公園と、地域のメインストリートになっている道の街路樹愛護会を登録していますが、活動は公園だけにあらず。点在する緑地や、住民が使うロータリーやバス停、名もなき広場まで。野村総研が鎌倉市に寄付していった山林や緑地があちこちにある地域ならではかもしれません。

はじまりは25年前、もともとポイ捨てを減らそうと清掃活動を始めたという発起人のおーさん。そこから、町内会の中に通称「花と緑」というひとつの会を作って、定期的な清掃活動をしたり、花を植えたり、除草や樹木の剪定をしたり、さまざまな活動をしているそう。おろそいのキャップとウインドブレーカーもあったりして、エネルギー溢れてます。やりたい人がグループに参加する形で、現在メンバーは10名くらい。おーさんたち70代の元気なおじさんが多い印象だけど、40,50,60代っぽい人もいるし、女性もいる。増えることはあっても減ることはないんだとか。それって活動が楽しいってことの証なんだろうなあ。

活動は日曜の朝、年間計画で

毎月第1、第3日曜を活動日と決めて、年間計画を立てて活動しているそう。そのうち第1日曜はクリーンデイとして、5つの街区公園や街路を当番制で清掃。あちこちの公園にノボリが立って、住民みんなで公園そうじ。気持ち良い光景でしょう。そして第3日曜は、花と緑メンバーだけで気になるところをやっていくというスタイル。

そうじ道具などは、町内会の防災倉庫に保管していて、そこから出してみんなが使っている。そのほかにも、花壇の土や肥料、工具やロープ、ノボリやその他の必要な道具類がズラリ。町内会の防災倉庫の中っていろんな使い方あるんですね。

公園だけじゃない町内の子どもの遊び場づくりまで

見せてもらいに行った日は、ちょうど第3日曜で、郵便局の前の梅林の剪定をするというお話。そこは鎌倉市のもので、以前は草もすごくて入ることもできなければ、梅の実を取ることも許されなかったような場所。それが、おーさんの交渉で、町内会で管理をすることを条件に、子どもたちの遊び場として使えるようになり、子供会が梅の実を採っていいようになったという、そんな素敵な梅林なのでした。

梅の木の簡単な剪定ってどんな風にやるのかな〜と気軽な気持ちで我が子2人を連れて見に行った私。そしたらなんと、横の森から倒れてきていた木をチェーンソーでゴリゴリ切っているではありませんか。ロープを上手に使って、みんなで力を合わせて倒木処理作業をするその姿は、なんだかプロ。

メンバーの中から数人が、公園協会が開催している公園ボランティア養成講座に参加して、木の剪定や、花壇の土づくり、花の育て方などを実践で学んでいるんだとか。どおりでレベル高いわけだ。

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「エリアで見る」という大切さと面白さ

ということで公園愛護会なのだけど、公園だけにとどまらない梶原山公園愛護会。町内会の活動も活発で、まちづくりに積極的な人が多いんですね。(ホームページの更新も積極的!)住んでいる街全体が、安全に気持ちよくなるようにと活動していたその様子に、公園は公園単体で存在しているのではなく、街の中に・暮らしの中に存在して機能してるんだってことを改めて思ったのでした。公園の中だけを見ていくのではなく、周りとの関係や、エリア全体で見ていくこと。そこには良い循環が生まれていました。

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この日はうちのボーイも偶然同じようなグリーンの上着で、なんだかいきなり親近感がすごかったのですが、子どもにも声をかけてもらったりして。現在進行形で子育て中の世代だけじゃなく、多世代・地域全体で子どもの育つ環境をつくるって、ほんと素晴らしいことであります。

しかし公園や地域を良くしようっていう人は、みんな良い人が多いなあー。勉強になりますっ。

鎌倉市 梶原山公園愛護会
活動:5つの街区公園+1つの街路樹愛護会
母体は:町内会
市からのサポート:公園愛護会の報奨金および、街路樹愛護会の報奨金、アドプト登録団体の活動清掃道具支給、まち美化活動奨励金ほか、町内会で複数の助成金を申請しながら活動。


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