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キッチンで夕食の支度をする人

ラジオを聴いていると、こんなCMが流れた。

(包丁で野菜を切る音)
キッチンで夕食の支度をする人がいます。

(オフィスの環境音)
オフィスで部下の資料に目を通す人がいます。

(レストランの環境音)
夜景の見えるレストランで支払いをする人がいます。

(黒板にチョークで字を書く音)
パイロットになる夢を発表する子どもがいます。

想像したのは男性の姿ですか?女性の姿ですか?
無意識の偏見に気づくことから、はじめませんか。

ACジャパン

冒頭部を聴いた自分は「幸せな家庭(会社員の夫、専業主婦、男子小学生)を守るために保険に入ろう!」という類の生命保険のCMかと思った。

が、いい意味で裏切られた。
まさに「無意識の偏見」を持っていたのだ。

マイノリティ当人も偏見を持っている

驚くべきは、私自身も「専業主夫」というマイノリティだということ。
私は現在26歳だが、26年間で刷り込まれた偏見まみれのイメージは、自分が思う以上に強固なのだろう。

専業主夫って世間体が低いよな〜と思いつつ、自分も「世間的な」考え方 に汚染されていたなんて…

世間。刷り込み。
恐ろしいこと、この上なし。

ACジャパン『聞こえてきた声』

これはACジャパンの『聞こえてきた声』というCM。
ラジオver.だけでなく、テレビver.や新聞ver.もあるらしい。

  • 夕飯の支度をするのは女性

  • オフィスで部下を指導するのは男性

  • レストランで支払いをするのは男性

  • 赤ちゃんをなだめるのは女性

  • パイロットは男子の夢

  • ピンクは女子が好む色

これらは根拠の欠片もない考え、すなわち偏見だ。
偏見とは気づくのが難しい。
ゆえに「偏見に気づくきかっけ」は貴重だ。

偏見を押し付ける厄介者

偏見に気づかないだけなら、まだマシ。
偏見を絶対解と勘違いし、他者を巻き込む行為は害悪に他ならない。

  • 女なら料理を会得しろ

  • 男なら稼いで家族を養え

  • 女の子なのにパイロットを目指すな

  • 男の子は強くあれ

こんな具合で偏見から生み出される「命令形」の主張は最悪だ

タチが悪いのは「偏見押し付けマン」が自己増殖すること。
親からの「偏見まみれの命令」を素直に聞いた子は、自分の子にも「偏見まみれの命令」を押し付けかねない。

「偏見」という名のクソ文化が継承された世間は地獄だ
社会規模で偏見を根絶するのは時間がかかる。
せめて、血縁集団内で継承される偏見は排除せねばならない。


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