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愛犬のこと

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#犬

犬の検査数値④

犬の尿検査でよく使われる項目について解説します。
尿比重に続き、これらの意味が分かると査結果の理解度が深まります。

■尿たんぱく
尿中に排泄されるたんぱく質を調べる検査。
通常、たんぱく質は腎臓で吸収されるため尿中にはごくわずかしか排泄されません。
腎臓の機能低下の有無を調べるスクリーニング検査としても用いられます。

■尿糖
尿中に排泄される糖を指します。
通常、エネルギー源となるブドウ糖は腎

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犬の検査数値③

血液検査で様々なことが分かりますが、尿検査は血液検査に比べて受ける機会が少ないです。
血尿、膀胱炎、尿結石というような膀胱、尿道周辺の病気が疑われる際に受けることになるのが尿検査です。

【犬の尿検査】
何を見るかというと、腎臓の健康状態、出血の有無、結石、細菌感染などをチェックします。

【尿検査項目】
尿比重/尿㏗/尿たんぱく/尿糖/尿潜血/尿沈渣

■尿比重
尿の中には様々な老廃物が溶け込ん

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犬の検査数値②

【犬の肝臓関連の数値】
■酵素系
AST(GOT)/ALT(GPT)/ALP/LHD/γ-GTP
■たんぱく質系
総蛋白/BUN/ビリルビン
■脂質系
コレステロール/中性脂肪

「肝臓の数値が上がった」と言われるのは酵素系の数値です。
肝臓は様々な働きをする臓器ですが、体内の反応で欠かせないのが“酵素”の存在。

肝細胞には様々な酵素が含まれていて、もしも肝炎などの理由で「細胞が破壊される」事態

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犬の検査数値

【犬の腎臓関連の数値】
総蛋白/LDH/クロール/クレアチニン/尿酸/BUN/Na/K/Ca/無機リン

この中で特に獣医師から説明を受けることが多いのがBUN・クレアチニンです。

■BUN→結成尿素窒素
たんぱく質は体内で分解されるとアンモニアになり、アンモニアは更に肝臓で無害な尿素に作り変えられ排泄されます。BUNはこの尿素を指します。

腎機能が低下するとBUNは血液中からろ過されず蓄積さ

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