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おもしろい文章ってなんだ。

ズッキューンと、めちゃめちゃ刺さったことばがありました。


「自分の心が動く場所はどこだろう」という心構えで見渡してみると、色々と見えてくる気がします。

塩谷さんのnoteはそこを伝えたいんじゃないんですけど、局所的に刺さったので、そのお話です。


何かを伝えようとするとき、そこにある事実をもれなく並べないと、と思ってしまうんですよね。間違っちゃない。

でもそれって「おもんない」んですよ。


インフォメーションが詰まった文章は、正しいし、間違っちゃないんだけど、おもんない。説明書って絶対正義ですけど、別におもしろさを期待して読まないですよね。

人の感情とか、空気感とか、匂いとか、記憶とか。そういう、カタチの無いものをくすぐられることが、おもろいと感じるんだと思います。

あ、別におもろい感覚って、笑えるものだけでなく、ジーンときたり、悲しくなったり、奮い立ったり、いろいろひっくるめて、おもろいだと思います。


じゃあ、おもろい文章、ってなんなんでしょう。


やっぱり、

「自分の心が動く場所はどこだろう」という心構えで見渡してみると、色々と見えてくる気がします。

なんですよね。


これって、何を伝えたいかっていう視点で見ちゃうと、インフォメーションの幕の内弁当に近づくじゃないですか。

でも仕事なんかではよく「で、何を伝えたいの?」って言いがち。それはそれで大事なことですし、その視点は今でも持ち続けています。


でも、場合によっては、説明しても伝わらない、インフォメーションでは表層しか理解できないことってあるじゃないですか。

説明書って必要なものですけど、たとえば趣味の話って、説明されてもちんぷんかんぷんじゃないですか。

足で蹴って相手のゴールに入れるんです。
11人対11人で戦うんです。
相手陣地に向けて蹴った瞬間に、エンドラインから数えて相手キーパーの次に自チームの選手がプレーしてたら、オフサイドっていう反則なんです。
起源は中世イングランドで、村と村がひとつのボールを奪い合って戦う催事にあるんです。
実はラグビーと親戚の競技なんです。

だからサッカーは面白いんです。
一緒にやりませんか?

やんないですよね。うん、やんない。絶対やんない。


僕はディフェンスって守る役目だったんだけど、相手の攻撃役がゴール前で待ち伏せしてたりするんだ。ずるいだろ?
そういうときは味方のディフェンス同士で目で合図してトラップをかけるんだ、そう、喋らずにね。
これがオフサイドトラップってやつさ。

これが決まったときの相手の悔しそうな顔、快感なんだよね。成功したときはディフェンス同士でまた目を合わせて喜びを分かち合うのさ、
やってやったぜ!ってね。

キミは僕らと同じ考え方をしている。
きっとアイコンタクトもすぐ通じて楽しいはずだ。
僕らと一緒にサッカーやらないか?

どうでしょう。マニアックですね(笑)

今これを書いてて分かったことがあります。海外ドラマのマネをすればいいんですね(違)


後者の文章は、前者にくらべて情報量は少なくなっています。だってオフサイドトラップの快感しか言ってないからね。

「何を伝えたいか」ばかりを考えていたら、インフォメーション満載の幕の内弁当を書いてしまう。「あいつをチームに加入させるには、心のどこを動かせばいいんだろう」と、ほんとうは考えるべきですよね。


相手の心をちゃんと動かすことができれば、おのずと目的に向かっていく。


おもろい文章って、受け手の心が動く情景、をイメージさせられる文章のことなんじゃないか。

そう思います。


んでは。

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