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【講演会】インタビュー企画(2)


こんにちは!ペシャライトです。私たちは2023年12月3日(日)にオンライン上でイベントを行いました。2019年12月4日は中村哲医師の命日です。中村医師にゆかりのある4名の方をゲストにお招きし、インタビュー形式でお話を伺いました。今回の記事では、後半のインタビュー内容をご紹介いたします!
※この記事は
インタビュー企画(1)の続きになります。




登壇者の紹介

徳永さん

3人目は、徳永哲也さんです。徳永さんは、本業は米農家で、「山田堰」の管理者として現在働かれています。山田堰はアフガニスタンに応用された日本の伝統的な堰です。山田堰や朝倉地区の歴史、そして中村哲さんとの関わりを伝えることを通して、継承活動を継続されています。

きっかけは中村医師からかけてもらった言葉


ペシャライト:まず、中村哲さんと徳永さんとの関係について教えてください。

徳永さん:2009年から2015年まで山田堰、堀川水路、三連水車の管理する事務局長をして、2015年から2019年までは理事長をしていました。中村先生との最初の出会いは2009年の8月の中村先生の講演会です。これを聞いて感動しました。先生のアフガニスタンに対する取り組む姿勢に電撃が走るような衝撃を受け、なんとかお手伝いしたいと思いました。そして先生に「朝倉は三連水車は有名だけれど、山田堰は知られていないんじゃないか、山田堰こそ国内外に誇れる農芸遺産だ」と言われました。そして、「山田堰の素晴らしさを広めることも私の仕事じゃないか」と言って貰って、尻に火が付いたんですね。その後各方面に情報発信をしていきました。

山田堰という場からはじまる平和学習


ペシャライト:次に、山田堰を通してこれまでどのような継承活動を行ってきたか、またこれからどのように継承していきたいか教えてください。

徳永さん:一般的な関心をもって訪れる方もいますけれど、特徴的なのは、令和3年の中高の修学旅行先に、平和学習の一環として山田堰が取り上げられました。朝倉市や観光協会、ペシャワール会、西日本新聞などとタイアップしたなかで、1時間の講和をしています。昨年は15回講演活動を行いました。計1300人くらいの中学、高校生に情報を発信してきました。そういう方に中村先生の歩いてきた道と、先生の志が何があったのかを若い人たちに発信する、そういう取り組みを今の私の課題としてやっています。
 
 久留米大学でも、もう5年以上になりますが、80名程の方に90分の講義を行っています。また、2015年の3月にアフガニスタンの復興開発大臣がお見えになり感動されたのを皮切りに脚光を浴び様々な水に関する方がきました。そういう状況を喜ばれて、カマの堰の完成の時に、一番山田堰に似ているという事で、2019年にアフガニスタンに招待され渡航しました。先生と行動をともにしたことで先生が取り組んできたこと、それから今からやろうとしていることについて身にしみるほど理解できたので、その想いをできるだけ繋ぐようペシャワール会で頑張っています。

ペシャライトの感想

徳永さん、ありがとうございました!引き続き、徳永さんのインタビューを受けてのペシャライトメンバーの感想です!

もともと山田堰に関心は集まってなかったけど、マルワリード用水路の完成による先生の講演に徳永さんが後押しされたことで情報発信するようになりました。それだけ中村さんの語る現地での事業が人々に与えた影響は大きいと思います。そして、平和学習、修学旅行先として子どもたちに学ばれていることが継承の大きな一歩だと思います。いろんな人、団体との連携、技術を使って継承することで、観念ではなく、形あるものとして継承できることがすごいです。中村さんのことを伝えたい人の気持ちと、それに対する関心度が比例していると思います。

Sさん

平和学習の場となり、日本の技術を伝承する古い堰が身近にあることがいいと思います。こういう場所があるということが平和学習のきっかけになることが新鮮です。中村さんから、徳永さんに、徳永さんから、大臣、子どもたちにまで幅広く伝わっていくのが、良い連鎖になっていると思います。

Aさん

山田堰を詳しく知らない人に向けて、自然の理にかなっていることなどを紹介することで、山田堰と平和学習がどういう繋がりがあるかわかります。一見繋がりが見えないが、これこそがほんとの平和だと時空を超えて、日本アフガニスタンに平和をもたらすと思います。

Yさん

 いかがだったでしょうか。これでインタビュー企画の第一弾と第二弾が終わりになります。ボランティアさんそれぞれの想いがあり、中村医師の志が引き継がれていることが伝わっているのだと感じるようなインタビュー企画だったのではないでしょうか。
 ペシャライトは、これまでも、講演会の内容などを記事にまとめてきました。ぜひ、興味のある方は、他の記事も読んでいただけると幸いです。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします。


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