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12/3(日) オンラインイベント「今に生きる中村哲 ~志を受け継ぎ、これからを考えるための2時間~ 


 こんにちは!ペシャライトです。昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。被災地の皆様におきましては、大変な状況ではございますが、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 さて、私たちペシャライトは、中村哲さんの命日の前夜、12月3日(日)にオンラインイベント「今に生きる中村哲 ~志を受け継ぎ、これからを考える2時間~」を開催しました! 9月ごろから約3か月かけて準備したイベントです。

今回は、その概要、メンバーや参加者様の感想をお伝えします!

(一つ一つの詳細の内容については今後随時投稿していきますので、そちらもぜひご覧ください!)



イベント開催にあたって

 昨年の12月4日で中村哲さんが亡くなってから4年が経ちました。中村哲さんは干ばつの被害に見舞われたアフガニスタンの地で大地を潤し、たくさんの命を救いました。しかし、現在もアフガニスタンでの干ばつは悪化しており、過去の話ではありません。


また、中村哲さんや現地活動を支えてきたペシャワール会は発足40年を迎え、過去の事業を振り返り、これからの活動の継続に向けて新たに組織構築しようとしています。


 ペシャライトメンバーも、その活動を応援しつつ、自分たちにできることを模索して取り組んでいます。

つまり、中村哲さんは今も現地に、そして私たちの中に「生き続けている」のです。

今回のイベントでは、どのように中村哲さんの想いが受け継がれているのか、そして私たちにできることは何か、参加者の皆さまと一緒に考えたい。そんな思いで企画しました。当日は50名近くの参加者の方と、オンラインでありながら相互に意見交換することができ、ペシャライトにとっても非常に充実した時間となりました。


Part1 活動に関わってこられた方へのインタビュー


事務局ボランティアさん(左:関根敏子さん、右:乃美吉江さん)

 まず初めに、長年中村哲さんと関わり、そして今もいろいろな立場から活動を継続されている方々へのインタビューを行いました。普段スポットが当たりにくい事務局ボランティアさん、アフガンに応用された日本の堰である、山田堰を通じて継承活動を続けられている徳永哲也さん、元現地ワーカーで、今も若い世代へのアプローチを行っている石橋忠明さんにお話しを伺いました。それぞれ15分間という非常に短い時間でしたが、「中村哲さんの想いがどのように受け継がれ、そして今どのように受け継いでいるのか」という点に焦点を当てた、濃縮した話を聞くことができました。この時間を通して、それぞれの方が関わってきた中で感じてきた中村哲さんのお人柄や、今も活動を継続できる根本にある一貫した思いなどを知ることができ、私たちも伝えていかなければ、と改めて感じました。

次回、インタビューの内容を投稿します! お楽しみに♪

Part2 ペシャライトメンバーによる発表


Chiakiさんの発表スライド

 ペシャライトメンバーから、Chiakiさん、敷田君の2名に、中村哲さんの志を受け継ぎ日頃から実践していることについて発表してもらいました。Chiakiさんは高校3年生ですが、中村哲さんの「一隅を照らす」という言葉から、自分の身近でできることに取り組んでいます。敷田くんは大学1年生で、夏にはミャンマーの難民キャンプにて支援活動を行うなど積極的に行動をしています。「メディアの向こう側」という題で、私たちが日ごろ考えなければならない視点に気付かされるような発表でした。2人の発表は、中村哲さんと関わりのない私たちだからこそ伝えられる内容で、最後のディスカッションに繋がるキーポイントなりました。

Part3 参加者の方が主体となったディスカッション


ディスカッション内で使ったアプリ「Jamboad」

 今回のメインイベント!!通常のオンライン講演会では、一方通行の話になってしまい、参加者同士が意見を交換し、深めることができません。その課題を克服し、参加者の方と相互に意見を交換したい。そんな思いで企画しました。少人数のブレイクアウトルームに分かれてもらい、①講演の中で印象に残った言葉 ②①の理由 ③これからの日常生活にどのように生かしていくか をそれぞれシェアしてもらいました。Jamboardというアプリを使い、それぞれが意見を書き込めるような仕組みにしたので、後からでも見直せてとてもよかったです!みなさん、自分の身近にできることについてたくさんの視点から意見を出してくださり、ペシャライトもとても勉強になりました。参加者の方からも、「ディスカッションパートがよかった!」という意見を頂けたので、新たな取り組みをして本当によかったと思いました!

全体を通して

 今回のイベントは、オンラインで様々な制約がある中で、私たちのできる限りを尽くすことができた内容になったと思います。中村哲さんの志を次世代に繋げたい。ペシャワール会に関わり続けている人の存在、活動の意義を知ってもらい、これからのペシャワール会の継続に少しでも貢献したい。自分にできる「一隅を照らす」を多くの人に考えてもらいたい。世界の現実に少しでも目を向けてほしい。ペシャライトメンバーの当初の想いが集結し、微小ですが実現することができました。特に、ペシャワール会の講演会ではあまり見かけることができない若い世代にたくさん来てもらえたのもうれしかったです。反省点としては、実施内容が多すぎて一つ一つが駆け足になってしまったことが挙げられます。今後の企画としては、内容をじっくり深める会も設けていきたいです。

次回以降、ペシャライト内でイベントの内容を一つ一つ掘り下げて、その上でメンバーの意見を投稿します。
ぜひご覧ください!


最後に、参加者の皆さんとペシャライトメンバーの感想を掲載させていただきます。


参加者様より

  • 今回のイベントで初めて中村哲さんのことを詳しく知りました。暖かく、真っ直ぐ等身大で人と向き合うお人柄が、中村哲さんの功績につながっていると感じました。このイベントをきっかけに、中村哲さんの著書を読んでみたり、アフガニスタンについてもっと知ろうと思いました。 ありがとうございました🌷

  • 今まで聞いた事がないお話を聞く事ができてとてもいい機会でした。中村さんのことを知ってから、中村さんの支援は他の支援(支援側の自己満足だったり、受け入れられていない)と何が違うのかずっと考えていました。石橋さんのお話の中にあった「皆で協力、努力して行う支援が1番だ。それが滅亡から逃れる唯一の道」という言葉がその答えだと感じました。とても綺麗に言語化されていて納得しました。

  • 様々な人の視点から見た中村哲さんについてを知れて面白かったです。また、話を聞くだけではなく参加者同士のディスカッションがあったので、自分の中にあったぼんやりとした考えを言語化して具体化することができて、新たな学びがありました。次回も参加したいです。


ペシャライトメンバーの反省・感想

C・K
一般的な講演会とは異なった双方向でのディスカッションを通して、幅広い年齢層の方々からご意見、ご感想をお伺いでき、とても有意義な時間でした。ですが、もう少し自分自身の発表内容を深掘りできたと思うので、次回に向けて改善していきたいです。この講演会をきっかけに、一人でも多くの方にアフガニスタンについて知って頂きたいです。

S・H
今回のイベントは、私たちにとって新たな挑戦でした。私たちの目標である、「中村哲さんの志を繋ぎ、今のペシャワール会・PMSの活動、アフガニスタンの現状を知ってもらい、一人ひとりにできる小さなことを考えてもらう」ことを達成するためには、どの企画も欠かすことはできませんでした。また、準備段階でも、インタビューを引き受けてくださった方々と話を深めたり、よりよいディスカッションの方法を考えたりする中で私自身が学ぶことが多かったです。オンライン様々な制約がある一方、地域、年代にとらわれず多様な方が来てくださるというメリットがあり、それを最大限に活かすことができました。これからも、柔軟な発想で目標に近づけるよう努力していきたいです。

A・T
誰かが教えたことを、そのまま受け取るという一般的な講演会の構造ではなく、ディスカッションの時間で、それぞれが学んだことを元に自分自身の頭で考えて日々の行動に繋げていくとというのが新しかったと思います。また改めて中村哲さんらの活動について多角的な視点で振り返ることができたことも良かったです。ただまだまだ、その先の行動につながるような深掘りできる余地があると思うので、ここはこれからの課題だと考えています。

Y・T
9月頃、メンバー全員で、12月にイベントを開催することの意味を時間をかけて話し合いました。中村先生が亡くなってしまったことは言葉に出来ないほど、悲しくて悔しいことです。だけど、下を向くのではなく、これから何をして行けばいいのか世代を超えて皆で考えたいと思いました。今回、参加者の方々から、中村先生のように一隅を照らすことを意識して、自分にできることを探したいと多くの声を頂けました。また、これこそが中村先生が望むことではないでしょうか?これからも、誰かの一歩踏み出す勇気となるような企画を実施していきたいです!


最後まで読んでいただきありがとうございました!これからもイベントについて深掘りして投稿する予定なので、ぜひご覧ください!
2024年もペシャライトをどうぞよろしくお願いいたします。



 


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