物語【絶望への秒読み】最終話
半年ぐらい経ったある日、いきなりシェルター内にスマホの着信音が鳴り響いた。
食料や飲み物が尽きかけ、僕達はぎりぎりの生活をしていた。死を覚悟したこともあるが、好きな人と過ごせた半年間、僕は神様に感謝すらしていた。
着信画面を見た僕は驚いた。
慌てて出ると懐かしい声がした。
「手短かに話す。話終わったら電源を切るんだ。」
父さんと母さんは!
「、、、、分からない。今、家か?」
あぁ。
「いいか、太洋。2時間後に迎えに行く。家から出るな。」
今、シェルターの中にいる。
「そうか。迎えに行くまで、そこから出るな。」
どう言うことだ?どうなってる?
「いいか。迎えに行くまでそこから出るな。通話が終わったら、電源を切るんだ。」
そう言って電話は切れた。
僕は言う通り電源を落とした。
「誰?おじさん?」
いや。夏陽、スマホの電源を切るんだ。
「誰?どうしたの?」
友達だった。ゆうり、"阿久根優里"だった。
物語【絶望への秒読み】ー完ー
長々と読んで頂き、ありがとうございました。太洋と夏陽はこの後、シェルターを出る事になりますが、今回のタイトルの物語はここで一旦終了します。続きは構想中なので、できたらまた書きます。ありがとうございました。明日からはまた詩を書くと思います😓
番外編を書きました。
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