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物語【絶望への秒読み】第一話

「明日地球に隕石が落ちる可能性があるみたいだけど、備えとか覚悟はできてる?」


はっ?何言ってんの?


「これ見て、地球が滅びる可能性があるって。科学的に裏付けもあって、非常に高い精度で予測されてる。」



最初は理解できなかったが、友人が言っていることにはかなりの信憑性があるようだった。


昔、ノストラなんとかが言っていたのとは違う。科学が進歩した現代の観測技術はかなり優れていて、その精度にはわずかなずれもないらしい。



マジか?

僕は人生で初めての絶望を感じた。頭が真っ白になるってこの事か。


「おい!大丈夫?」


友人の言葉に正気をとりもどし、最初に頭の中に思い浮かんだのは、家族でもなくペットの犬でもなく、あの子の笑顔だった。


僕はさらに絶句した。


時間がない。


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