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物語【絶望からの脱出】第五話

「今カラ30年前、私ハ宇宙カラ異常ナ信号ヲ受信シマシタ。。。信号ノ解読ハ困難デシタガ、10年前二解読スルコトガ出来マシタ。。。」


NOAが言うには、受信した信号は明らかに生命体が発するもので、それが地球に向かっているというものだった。狙いは何か分からないが、人類にとって脅威になると考えたNOAは、例の「予言の手紙」を全国各地の家庭に送った。


手紙を信じた人は何人いただろう。。。信じた人達が何らかの手段を講じて。。。助かったのか。。


「阿久根クンハ。。。コノ施設ノ中デ唯一、ソノ生命体ニ遭遇シテイマス。。。」


えっ。。。


「恐ラク、大半ノ人達ハ捕マッタ。。。若シクハ殺サレテイル可能性ガアリマス。。」


。。。。。


「そ。。。そんな。。。。」


夏陽は崩れ落ちそうになった。


「地球外カラ来タ生命体ノ目的ガ何ナノカ、調ベナクテハ。。場合ニヨッテハ人類ガ滅亡スル可能性ガアリマス。。」


。。。。。


「今ハ。。。コノ場所ヨリ安全ナ所ハアリマセン。。私ハ情報ヲ集メ、人類存亡ノ可能性ヲデキル限リ考エテミマス。。。太洋クン。。。」


はい。。。


「皆、疲レテイルデショウカラ。。今ハユックリ休ンデ下サイ。ココ二ハ水モ食料モ十分ニアリマス。トニカク今ハ休ンデ。。」


。。。。


分かったよ。。。。


夏陽。。。。行こう。。。。


「。。。。」


僕たちはNOAがいる部屋を後にした。



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