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大学職員よもやま話

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仕事としての大学職員に興味がありますか?大学職員として某国立大学に働いているペルナこと筆者が書く記事の中でも特に大学職員の話題に関連していること、自分の職場で感じたことをこのマガ…
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#大学

国立大学の学費値上げに思うこと

 東京大学が学費の値上げを検討し始めたことで議論を呼んでいる。学生から抗議の声が上がり、…

大学職員になるためにどうしてそんなに情報を欲しがるの?

お久しぶりです。少し間が開きましたが、2024卒の就職活動が落ち着いた時期なので、このテーマ…

文科省席の賞味期限は2年間

以前、「大学職員の出世話―プロパー職員には遠い道のり」で通称・文科省席のお話をしました。…

研修中に配属先を決めるのはあまり評判が良くない

私大で人事制度をうまく構築しているところは、 聞いた話だと研修中は「人事部付き」という仮…

希望の配属先と全く異なる部署に配属されてしまった

さて、今日から新たに大学職員となって働き始める人たち、まずは入社おめでとうございます。 …

京都大学の大学職員への懲戒処分について思うこと

先日、気になるニュースが目に飛び込んできた。「教職員に対する懲戒処分について」 処分内容…

ある日のお仕事:会議の資料作りから会議終了まで

大学には〇〇委員会と名の付くものがたくさんある。例えば、本学の場合、学生の退学を決めるのも委員会である。 それぞれの委員会でどこかの部長や研究科長や教員が委員長・委員会メンバーになっていることが大半である。 このような委員会に事務職員がメンバーとして参加するのは、課長職以上が大半で、私のような役職の無い係員は陪席という形で参加する。 会議で実際に議論するのは、委員会メンバーの仕事であり、事務職員の仕事は「委員会が始まれば9割終わり」と言えるほど開催までに業務が集中してい

求められるのは異文化になじめる力

大学職員として働いて早〇年。4~5部署経験して、思うことは、上が変われば文化も変わる。 …

仕事中に時間あるとき何している?

毎日忙しいわけじゃない  激務で心を壊す人たちがたくさん職場にいる一方、部署によっては毎…

国立大に新卒枠で採用されるのってどんな人(出身校や志望業界を軸に)

はじめに  さて、今回のテーマは国立大学の新卒採用です。この記事を読むうえで絶対に忘れて…

大学職員の出世話―プロパー職員には遠い道のり

部課長クラスへの出世は可能か    最近は「出世したい」と思う人も一昔より減ってきた雰囲気…

大学職員の仕事はAIが代わってくれるのか

AIに取って代わられる職業なのか  「お絵描きしている場合じゃないぞAI」なんて話題が耳に新…

大学にもモンスターがいる

時として人は悲劇のヒロインを装い偽の弱者になる  物議を醸しだしそうなタイトルですね。昔…

大学職員のキャリアパスを語ってみる

ゼネラリストにはなれない  大学職員のキャリアにどんなイメージがありますか。一昔前なら国立大学職員は国家公務員、公務員と言えばゼネラリストのイメージが強かったのですが、近年、私の職場では従来のキャリアパス(=ゼネラリスト)から脱却しようと試みています。  どうして?答えは簡単、ゼネラリストでは仕事が回らないから。大学の業務は教務、財務、入試、人事、総務、研究協力、広報など様々です。その分野ごとに求められる知識や経験も異なっています。参考に東京大学が公開している規則集を見てみ