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フリースクール・通信制高校サポート校への利用を考えているご家族さまへのメッセージ

最近では体験活動などを取り入れるフリースクールや通信制高校サポート校がちらほら出てきたかなと感じます。少し前までのこういったスクールというのは、家で一人にさせるのが心配なので、とにかく預かってもらうところという印象でした。そこでは家にいるときと何ら変わらず、学習プリントや漫画を読んでるだけ、、というのが多く、以前、そういったとこの出身者から「学生時代や10代の思い出は何も無い」なんて寂しい話をよく耳にしていたものです。
私たちのスクールではふんだんに体験活動などを実施しているのですが、それは、「自分たちが関わる子どもたちには絶対そんな寂しい思いはさせない」という考えがあるからです。
もともと私たちと出会うまでは、外出などが苦手で引きこもりがちな子どもたちなので、いきなり遠出とか提案しても無理強いになってしまいます。
だからそれまでに、関係性の構築や様々な体験活動、外出活動の布石を細かくちりばめながら、ようやく片道2時間近くかけての仕事体験学習や卒業記念の日帰り旅行などといった遠出での集団活動につなげていくことができるのです。
こういった行事に参加できる子どもたちの未来を、私たちはまったく心配していません。
私たちのスクールの通う子どもたちの半数以上は年度途中で復学できたり、「来年度には学校に戻りたい」と言います。
一般的に不登校支援で「復学は無理させない」という言葉をよく聞きますが、うちのスクールの子どもたちは「無理せず復学」してくれています。
私たちのスクールから高校に進学する子どもたちのほとんどが、定時制高校ではなく、将来やりたいことを見つけて「全日制高校」に進みます。
私たちのスクールで通信制高校のサポートを受けた子どもたちのすべてが、就職や職業訓練、進学など、自ら将来の進む道を決め、自らの足で進みます。
きっと、中学までの義務教育期間だけのフリースクールや、教育委員会が運営する適応指導教室、進学塾などがやっている勉強補助主体の通信制高校サポート校だけでは、ここまでの成果は出ないんじゃないかなと思っています。
多様な学びも増え、専門性のある通信制高校の人気が高く、目的を持って自らこういった学校に進む子どもはあまり心配する必要はありませんが、不登校の延長で消去法的に通信制高校に進んだ子どもには、やはり「参加体験型主体の居場所」が必要になってきます。
通信制高校に進んだものの、ほとんど家にこもってる状態であったり、課題の提出ができずに中退してしまうことになれば、私たちの想像以上にお子さんを苦しめてしまうことになりかねません。
不登校の子どもには、「メンタルケア」→「参加型体験活動」→「興味・関心の芽生え」→「他者との関係性の構築」→「成功体験の積み重ねと失敗体験のリカバリー」といったことを、複合的に何度も繰り返していくことが必要です。
すると自然に、自ら復学や進学、就職のことを考えるようになります。
現在、不登校のお子さんの将来を考えるにあたり、私たちのようなフリースクールに通うことも、是非、検討されてください。

https://kanoya-ps.com/

私たちの仕組みだけではまだまだ十分とは言えません。ここ、鹿児島県大隅地域は東京都や大阪府くらいの広さであるにもかかわらず公共交通機関がほとんどなく、家族の送迎が無ければ支援に繋がることができません。特に、一人親や困窮家庭で支援が必要な方のために送迎の仕組みを充実していきたいです。