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モノローグ

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ぼんやり考えている独り言です。
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記事一覧

良いポピュリズムと悪いポピュリズム

衆院選も近いのでどんな政治家が首相になるといいのかについてぼんやり考えてます。 よく「ポ…

MST
3年前
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保守主義と世代差

少し前になってしまうが高市早苗氏が自民党総裁選前に日本の革新を質問された時に「皇統」と答…

MST
3年前
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「良い矛盾」と「悪い矛盾」の条件を考える

ローティの「偶然性、アイロニー、連帯」を読んでいたら突然矛盾について考えが止まらなくなっ…

MST
3年前
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「自己批判性」と「自己肯定性」を区別する

人に怒るということを久しくしていないのですが、それは自分の中で2つの理由に纏められます。 …

MST
3年前
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「私」と日本の親密性

最近僕が住んでいる地域ではやたらと起業したい人向けの補助金に関する話が話題に上がる。そこ…

MST
3年前
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タリバンのアフガニスタン掌握に関する有益だった記事まとめ

アフガニスタンやタリバンに関して全くの無知だったので1週間かけて色々調べていました。その…

MST
3年前
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「エルサレムのアイヒマン」からオリンピックについて考える

「エルサレムのアイヒマン」 アーレントの重要性については語っても語りきれないが、この本はその中でも特に重要な本だと思っている。 西洋思想では「絶対的な悪」「根源的な悪」を想定しがちであるが、アーレントはアウシュビッツ収容所の悪事に関与していたアイヒマンの裁判を通して、いかにアイヒマンが凡庸な人間であったかを描写することを通して、絶対的な悪ではなく「凡庸な悪」の恐ろしさを伝えた。 凡庸な悪とはつまり、誰でも簡単に加害者になり得るということであり、アイヒマンのような普通の人

スポーツの誤審から考える監視社会

世の中から差別をなくす、暴力をなくす、不条理をなくす、不正をなくす、格差をなくす。どれも…

MST
3年前
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動物嫌いと差別

「自分は動物が苦手だから、自分の身の回りに動物はあんまりいないでほしい。」 という趣旨の…

MST
3年前
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年下とコミュニケーションする難しさ

最近、いろいろなことがあってコミュニケーションの難しさについて考えている。 その中でも自…

MST
3年前
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友達に頼れないと知識(人)に頼るようになる

僕はまだこれらの文章全体を友達に話すことはできないが、とりあえず書き残すことで忘れないよ…

MST
3年前
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健康や筋トレが流行している思想的背景

オーガニックな暮らしや健康意識の高まり、ストイックな筋トレなど、それらが流行っている背景…

MST
3年前
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不謹慎狩りと司法の厳罰化

世論の温度と司法の温度が対立するときに、司法の温度を世論に合わせようとする動きは出てくる…

MST
3年前

「引きこもり」として社会問題と付き合う

自分の読書人生を振り返るとずっと社会問題に関わる「当事者のケア」を考え続けてきた。 社会問題の当事者をケアすることは恋人に振られた友達を慰めるのに似ていると思う。 つまり、なんて言葉をかけていいかわからない。 それは社会問題の当事者が持っている「状況の複雑さ」による。 まず初めに2つの例を挙げたい。 加害者と被害者当事者というのは一般的に被害者でもあるし、同時に加害者でもある。 例えば、僕が福島にきて思うことは原発被害者であったとしても、ここに住む決断をした自分の