金利ってなに?【1日5分おかねの勉強】
一言で表すと金利は「おかねの使用料」
「金利」という単語を目にする機会は意外と多いです。新聞やニュースの見出し、お金を銀行に預ける時、住宅ローンを組む時など…
「金利」の意味を子供に聞かれてしっかりと説明できますか?
一言で表すと金利とは、「おかねの使用料の割合」のことです!
金利とはお金を借りた人が借りたお金に対して支払うものです。皆さんも、何かを借りる場合は使用料を支払うと思います。この使用料の割合が金利です。
似た言葉に「利子」や「利息」があります。違いは、利子や利息が対価の金額そのものを指すのに対して、金利は割合を示すということです。
さて、この金利はなかなか多くのニュースで取り扱っていますがいまいち正確な意味が分かりにくいです。実際にここ数日でも金利が話題のニュースはかなりありましたが、外国のことや住宅ローンのことやよくわからんって感じですよね。
実はこの金利、日本銀行が関係しています。
日本銀行は金利を上げたり下げたりして、他の銀行にあるお金を流れやすくしたり流れにくくしたりしたりして調整しています。
日本銀行に関しては別のnoteで書いています。よかったら読んでみて見てください。
金利ってなに?
では、金利についてもう少し深掘りしていきます。
実はこの金利には需要と供給の関係が影響しています。今回は需要と供給についての詳しい説明は割愛します。
私たちが普段お金を預けたりお金を借りたりする場所は銀行です。そして、銀行にお金を預けたり、銀行からお金を借りたりする際の金利は、各銀行で自由に決定しています。
そして、その決定に「需給バランス」が変化する3つ要因が関係しているのです。
まず一つ目が景気です。
景気が良いもしくは良くなるときには、私たち消費者の買いたいという欲望が増えます。そして、景気とともに私たちの消費が増えれば、企業はものを売るためにさらに多くを生産し、そして設備投資します。設備投資にも個人消費にもお金が必要です。こうして、資金に対する需要が高まることが見込まれるため、好景気では金利が上がるのです。反対に、不景気では金利は下がると言われています。
【好景気】消費⬆️ ⇨ 企業の設備投資⬆️ ⇨資金需要⬆️ ⇨ 金利⬆️
【不景気】消費⬇️ ⇨ 企業の設備投資⬇️ ⇨資金需要⬇️ ⇨ 金利⬇️
次に、二つ目が物価です。
なぜ物価の上昇が金利に影響を与えるのかを説明します。物価上昇が起こるときは、お金の価値が下がっている状態であると言えます。インフレの状態です。インフレについては他のnoteで触れています。
インフレの状態だと、理論上、私たち消費者はお金を持つよりも物を持つほうが価値を見いだせるため購買意欲が高まると考えられます。そして、資金需要が高まる一方で貯蓄など資金の供給は減ります。だからこそ、物価の上昇で金利の上昇が見込まれるのです。また、日本銀行は金融政策として物価上昇時には引き締め(=金利上昇)を行います。一方で、消費者が購買行動を控えることで、デフレの状態になると、金利は下がると考えられます。
金利<物価 ⇨貯蓄⬆️⇨貯蓄をせずに今使う⇨資金需要⬆️供給⬇️⇨金利⬆️
金利>物価 ⇨貯蓄⬇️⇨貯蓄をして将来使う ⇨資金需要⬇️供給⬆️⇨金利⬇️
最後に、三つ目が為替(かわせ)です。
この為替相場の変動によっても、金利には影響がでます。円とドルで考えてみます。
例えば、円安ドル高が予想される場合には、あらかじめドルを買っておいて、その後予想通り1ドル=100円から1ドル=150円になった場合、50円の為替差益が生じます。同時に、その時ドルは購買力の強い通貨になっているわけですから、ドルをそのまま保有し、ドルで預金したり、資産運用をしたりする人が増加します。この状況では、ドル高予想のもと、ドル資金の供給が増えることになり、ドル金利は低下に向かいます。また、円がドルに流れていくとも考えられます。そうすると、円の資金供給は減少するので、円金利は上昇します。
一方で、円高ドル安が予想される場合は、購買力が強い通貨は円ですから、円の保有、円建ての預金や資産運用が増加し、円金利は低下します。一方、ドル建の預金の解約や金融商品の売却が増加するので、ドル金利は上昇します。また、円高になると輸入商品の価格が下がり、国内の物価も下がるため、資金需要が低下します。その結果、金利も低下する傾向にあります。それによってドル金利と円金利の差が拡大すれば、高金利をねらった資金がドルに向かい、さらにドル金利と円金利の差は開いていきます。このように、資金は常に有利な方へ移動していくのです。
為替についても他のnoteに書いてあるので読んでみてください。
さいごに
「需要と供給」などについてはまた別で記事を書きたいと思います。今回は、金利が変化する要因は以下の3点だと知ってもらえたら嬉しいです。
景気
物価
為替
そして、金利が話題となるニュースには必ずと言っていいほど金利が変化する要因についても触れてあります。その点に注意して今後ニュースなどを見てみるといいと思います!
金利に関しては、「金利の種類」についても知る必要があると思うので、そのテーマは後日に記事を書く予定です。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
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