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ゲームと本と物理と数学

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最近の記事

数学を好きになったきっかけ

僕は今理学部物理学科に所属して物理学を勉強している。数学を用いて世の中の現象を理解していくという物理学の側面に魅せられてこの道を選んだ。このことからもわかるように,もともと数学が好きだった。しかし,数学を好きになったきっかけは恥ずかしいので今まであまり言ってなかった。そろそろ時効という気がしたので書いてみることにする。 話は中学時代まで遡る。飛び抜けて優秀ではないがそこそこ真面目な生徒として小学校を無事に卒業した。中学校に入学し,初恋の子と同じクラスになった。あるとき,その

    • 高校のときの思い出

      高校1年生のときである。入学試験に合格した直後の春休み,読書感想文が課題となった。数十冊にリストアップされた課題図書の中から,私は最初なぜかリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を選んだ…が,途中で読むのを挫折した。結局選んだのは吉野源三郎「君たちはどう生きるか」。最近ジブリの映画のタイトルにもなったアレである。 国語の授業で書いてきた感想文を発表することになった。全員発表したのか,それとも私を含む数人が発表したのか記憶が定かではないが,全員発表すると時間がかかりすぎる

      • 僕と「古典部」 高山市巡礼

        夏休みに友達と岐阜県高山市に訪れた。大学生の旅行で岐阜に行くというのはひょっとすると珍しいかもしれない。実は僕の大きな目的は,大好きなアニメ,「氷菓」の舞台を観て回ることだった(通称:聖地巡礼)。本稿では,実際に訪れた「氷菓」の舞台を紹介しつつ,私自身がこの旅行を総括したい。その過程で,僭越ながら「氷菓」の魅力をお伝えできれば幸いである。 「氷菓」および「古典部」シリーズについて「氷菓」は直木賞作家,米澤穂信氏のデビュー作であり,主人公,折木奉太郎が,古典部部長,千反田える

        • Noble is the Lord, and Magnificent she is also.

          友人が数学の面白さについて考えていたので,僕も考えようと思う。僕は物理学を専攻していて,数学も趣味で少し勉強している。これらには基本的には違った面白さがあると思っている。(以下全部個人の意見) 物理学の面白さ その友人は数学専攻で,数学の面白さを数学にあまり興味がないような人に問われると返答に困ると言っていた。僕は物理学の面白さを説明しろと言われても全く困らない。物理学の面白いところは物理学というアイディアそのものにある。消しゴムを斜め上に投げると飛んでいくが,毎回同じ種

        数学を好きになったきっかけ

          特色入試の思い出

          僕は高校生の頃から(身の丈に合わず)雪江先生の代数学シリーズを読んでいる。高校の頃あまり理解できなかったため,大学入ってから仲間を募ってゼミ形式で読み進め,群論から始めてついにガロア理論の章に入った。3次方程式のガロア群の内容を読んで思い出したどうでも良い自分語りを少しだけ書いてみようと思う。 高校生の時に京大の特色入試を受けた際,提出書類に数学で自分で考えたことについて書く欄があった。それに何を書こうか迷った結果,雪江先生が代数学の講義で,標数2の体上の3次方程式のガロア

          特色入試の思い出