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本や絵や。

本を読むと著者の人間性や今までの人生を垣間見れたような気分になる。

本を読むことで、会ったこともない人を好きになったり、嫌いになったりする。

SNSが感情の切り抜き、もしくは幸せの切り抜きだとしたら、本はなんなのだろうと考えていた。

同じように絵も人の感情を動かすと思う。
キャンパスに放たれた色に人は感情を持つのだから、すごいパワーがあるのだろう。

私は、歌手活動をしているにも関わらず、
以前、自身が描いた『絵』によって、仕事を断られたことがある。

私のアルバムジャケットを見た仕事の依頼人が、
精神的に危うい人間だと判断したことが理由だった。『そうならば』と私は、とくにそれを気に病むこともなかった。なぜなら、絵に感情が動くことを私自身が体験しているからだ。

私は幼少期から絵画が大好きだった。
本の中のゴッホ、ダリ、シャガール、岡本太郎の絵をよく眺めていた。ラッセンやゴーギャン、ゴヤも。彫刻ならロダンの地獄の門が好きだった。

最近見た中だと、アーティストの塩谷千春さん、草間彌生さんのような原色が突き刺さるような作品を生み出す方が好きだし、美術展で最近感動した画家といえば、フランシスベーコン。
とても気持ちを揺さぶられた。

また、足がちぎれるくらい歩いて、最後はタクシーに乗ってまでたどり着いた美術館で見たフリーダカーロの原画については、小さなフレームから命とか生々しさを感じた。私の中に彼女と共通する感覚があり、共鳴したようだった。それは、悲しみとか憎しみとか、持ち合わせてしまった母性だとか、誰もさわれない人が持っている優しさのようなものだとか。

感情には根源があると思っている。
それが生まれるには、理由があると。

本、絵、音楽。
嫌いでも好きでも、なぜ感情が揺さぶられたのか理由を知りたい。

子供の頃、たくさん目を描いたり、月や太陽、海をを描いたり、子宮や心臓の絵を描いていた。
絵の先生たちは、私を面白がってくれた。
施設に絵を飾ってくれた方もいた。
これからも私はただ絵を描くと思う。
好きなように歌うと思う。

私の人生は、色に触れるものがいいから。

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