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コロナウイルスとドイツ連邦労働・社会省の感染予防対策(えっ・・・大丈夫?!)

今日は世間を騒がせているコロナウイルスについて、プチ現地レポートを。

今日現在(2020.3.8)、ドイツでは1,000件超の感染者数(死亡者はゼロ)が報告されていて、フランスといった欧州の国と共にじわじわと、しかしかなり急激にウイルスは浸透しつつあり、ドイツはパンデミック事態と宣言している。このところコロナウイルスに関連してアジア人差別問題なども報道されていて、在住者としては特に居心地は良いものではない・・・。イスラエルだったか、殴られた女性もいたと聞くが、予防にせよ、病気の人にせよ、マスクをしていたとして、そして、マスクをしていなくてもアジア人の容姿だからといって、軽蔑の発言や危害を与えるという人間がいることに辟易する。

話がずれたが、ドイツの感染者は欧州においてはイタリアの次の位置にありながらも、重症者は限定的であり死亡者はなしという現時点であるが、ドイツ連邦政府(労働・社会省)が推奨している感染防止法は次の通り。https://www.instagram.com/p/B9HiJ4mCrNa/

(1) 鼻をかむ、くしゃみをする時には周りの人に迷惑にならないよう、鼻を覆ってください!
(2) 定期的に少なくとも20秒手を洗ってください!
(3) 病気の人とは距離をとってください!
(4) くしゃみ、咳をする時には肘のところでしてください!
(5) ティッシュペーパーは1回だけ使ってください!
(6) 風邪の症状があれば家に留まってください!

いやー、日本で読んでいる人がいるならば全く参考にならずにすみません。

欧州はマスクをする習慣がないのはその通りなのだけれど、衛生観念が日本とは違いすぎてびっくり。まだ普通にサッカーの試合もしている。こんな衛生観念だと感染病の広まりが日本より早いのも頷ける。(5)のティッシュペーパーのくだりはちょっと笑っちゃうくらい!(欧州のティッシュペーパーはservietteみたいなわりと分厚いものとはいえ、一回鼻をかんでもポケットに入れて実際なんども使う人がいるのです・・・汚い。)
地下鉄も郊外列車も当たり前のように咳やくしゃみを手やハンカチ(持っている人をあまり見ないし、売り場も見たことがない)を使わずしている人が少なくなく、周りに配慮する人は本当に稀。ハンカチ使っている人を見たら、日本の人かなあと思ったり。欧州では清潔な部類?のドイツでこれですからねえ。そして、日本と同様、ドイツもここ1ヶ月くらい消毒液・ジェルなどは売り切れています。

本当に衛生観念は大切な気がしますよ。他のヨーロッパ国もだと思うが、ドイツは毎日シャワーや風呂に入らない人も結構いる。毎朝、シャワーする人とかはまだ良い方かも。他人の咳、くしゃみがたくさんの電車に乗って帰宅して寝室へ。こういう生活パターンを考えたら、乾燥している気候とはいえ、素人目にもウイルス、バクテリアは好みそうだ。まだまだ寒いし、冬向きに作られている家の構造的にも換気もいまいちだし。

というわけで、明日からも引き続きわたくし、ドイツの咳やくしゃみにまみれてハンカチを持って通勤します(ホームオフィスも可能。日本のように電車は混んではいない)。欧州に来て不衛生な(対日本比較)環境にいるせいか、風邪はひきにくくなったような・・・。

というか、早くこのコロナウイルスはおさまらなないと、健康も心配なのはもちろんだけれども、社会経済へのダメージは計り知れない。そして、こうした感染病により日本への一時帰国さえままならないということがあることを長い海外生活で初めて痛感しています(涙)。

閑話休題。
この騒動でコロナビールの売り上げがかなり落ちたとか。ドイツ人の知り合いはビールはコロナを飲んで、気分を紛らわせています;)


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