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コロナウイルス・欧州で国境コントロールが始まりました(聞かれること、体温チェックなど)。欧州での生活への影響とは。

こんにちは。ドイツのぺろです。

3/15現在、欧州でのコロナウイルスの感染拡大は急速なペースのまま。フランスは感染フェーズ第三段階(フランス国内感染)への移行を明言した。列車、駅でマスクをしている現地人をたまにであるが見るようになった。(アジア人である私も、本当はマスクをしたいところであるが、差別による襲撃が怖くて、スカーフを鼻まであてて凌いでいる。)

生活必需品の入手状況

私が住む南ドイツの街(Stuttgart)の状況は比較的落ち着いているが、地下鉄など明らかに利用者が減少していると感じる。消毒液などは相変わらず入手不可能で、ここ数日はスーパーからはパスタ、トマトペーストなど品薄になっている店もある。

公共交通機関(バス、地下鉄等)

通常通りであるが、ドイツ・Stuttgartではバスの切符は運転手が販売することは停止され、運転手側のエリアは鎖のバリケードが置かれて、大きく開けられて、運転手の健康に配慮された措置が取られるようになった。

国境コントロールと国際列車への影響

いち早く国境閉鎖策を打ち出したオーストリアに加えて、スイスやフランスのドイツ側国境でも国境コントロールが開始。これには、ヒト、モノ、カネの自由移動を大原則とするEUからは「かかる措置はあくまでも期間限定の措置であるべきで、自由移動を阻害してはならない」とコメントが出されている。(スイスはEU非加盟であるが、シェンゲンエリアに加盟。)

ドイツ-フランス間でなされている国境コントロールは、フランス側には寝耳に水で驚きだったようであるが、ドイツ警察が国境の街Kehlで開始した。初日は大渋滞が発生した。警察は以下の二点を聞いているようである。

「体調は良いですか?」
「熱はありませんか?」 

と言うあくまでも質問程度で、全ての通行者は現時点において越境できているとのこと(現地新聞、ラジオが実際にコントロールに遭遇した人のインタビューを放送していた)。国境での体温測定の実施状況は明らかではないが、上記の質問内容からして、微熱があるようなことを言えば計測されても不思議ではない。いわゆる越境労働者の人たちには非常に大きな影響があり、国境の街では、より複雑な様相を呈している。

現在のところスイスについては3/13に開始したばかりで現状は不明で、今後ウオッチしていく。

また、国際電車内のコントロールについては、行われているとは今のところ聞き及んでいないが、すでにイタリア便の変更をしているスイス鉄道(SBB)は金曜日に今後イタリア以外の国向けの国際電車の減便、制限があると言及した。フランスも同様で、TGVの払い戻し、無料スケジュール変更などを顧客に通知している。

休校、店の閉鎖、イベント禁止、失業等の発生

フランスに加えて、スイス、そしてドイツの州(全てではない模様)で少なくともイースター休暇までの休校措置が決まった。

さらに、イタリアに加えて、フランスでも次の政府の発表の日まで、生活必需品(食料品、薬局、銀行等)以外の店は閉鎖、イベント禁止が決まった。フランスでは労働法上の"Chomage technique"(テクニカルな理由による失業)が発生し、この状況が続くと状況はますます厳しくなる。フランスのラジオからは、国民の反応は様々。「この状況からは理解できる」、「遅すぎた。少なくとも3週間くらい前にするべきだった」、「今しても仕方ない」、etc。レストランは材料の処分等で混乱もあった模様。

ドイツは今のところ商店閉鎖等の措置は取られていない。スポーツジム、ヨガスタジオも消毒の頻度を上げたりして営業している。

KEEP CALM and enjoy Spring time!

感染拡大を日常生活でも感じつつある状況であるが、冷静に落ち着いて生活したいものだ。

みなさんもどうぞ気をつけてお過ごしください!

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