"Parmy"に生きる
2021年になって、はや1ヶ月が経ち、
今年をどう生きようかと、ふと考えてみた。
キッカケは、noteの企画「#あたらしい自分へ」の
企画趣旨と数人の投稿者さんの記事を見たことである。
振り返ると、2020年は、23年間生きてきた人生の中で、
一番どん底に落ちた年だった。
職を失い、祖母を亡くし、大好きだった彼女に振られた。
これ以上失うものはない、と言うくらい、
自分が大事だったものが同時になくなっていった。
前向きになれずクヨクヨした日々、
真っ直ぐに自分と向き合えない日々が続いた。
2020年の10月以降は特にそうだった。
そんな中で、2021年につながる転機が2020年12月23日に起こった。
パーマを当てた。
社会人になってから、黒髪で当たり障りのない髪型でスーツを着て、
いわゆるサラリーマンだった。
1年半くらい、自分のしたい髪型や服装をせず、
極めつけは、家族から「自分にパーマは似合わない」と言われて、
いろんなことを気にして、我慢してきた。
そんな自分の我慢を爆発させるかのように、パーマを当てた。
そこから世界が変わった。
それまでは、朝鏡を見るなり、自己嫌悪に陥っていた時期があったが、
パーマを当てて以降は、鏡の前を通るのが楽しみになった。
寝癖や少しの湿り具合でカールの強さが変わったりして、
見ていて楽しくなった。
そして、新年を迎えて、自分の中である単語が生まれた。
”Permy"(パーミー)である。
髪に当てるパーマを英語で"perm"と言うらしいが、
それを勝手に形容詞化してみた。
(もしかしたら、実在する単語かもしれません。)
自分が考えている日本語訳をつけるとすれば、
「パーマの、グルグルの、ウネウネの、曲がりくねった」
となる。
(あくまでも自分で勝手に訳しているだけです。)
今まで自分は、「真っ直ぐ生きること」が最上級にいいことだと思っていた。
特に、家族や親戚から大きな期待をされていると感じていて、
その期待に応えれるように、自分を大きく見せていた。
それゆえに、大学で勉強があまりうまくいっていないことや、
実は家にいづらいと感じていたことも、隠しながら、自分と周りに嘘をつきながら生活していた。
職場でも、上司が理想とする部下を演じて、
彼女にも、彼女が喜びそうなことを、本心でもないのに言ってしまったりしていた。
何よりも自分が嘘をついていることが嫌だった。
精神状態はウネウネのグルグルで、人様に迷惑をかけてしまうこともあった。
そして、”permy"という単語を思いついた。
やはり、真っ直ぐに、真っ当に生きていける人は本当に強いし、素晴らしいことだと思う。
そんな理想的な生き方、直毛的な生き方は、
自分はできなかった。そんな自分が嫌だった。
しかし、パーマがかかった自分を鏡で見て、
「真っ直ぐじゃなくたっていいじゃないの。回り道したっていいじゃないの。ほら、パーマを当てた君はこんなに輝いているよ」
と髪の毛が自分に伝えてくれた気がした。
パーマを当てた日から今日までずっと、
髪型を通して、自己表現をできている気がする。
「自分はこんな生き方をしてきた!失敗もあったけど、今はいい感じ!」
とウネウネの髪の毛から強く主張している。
そして何より、今までの嫌いだった自分を受け入れられるようになった。
もっと自分が好きになった。「今」が楽しくなった。
"permy"と言う単語と自分には、このようなストーリーがある。
そして2021年。
なかなかやりたいようにできない世の中になってしまったけれど、
その中で何ができるのか、何をやりたいのか、
を見つける年にしたい。
今までがそうだったから、
これからも回り道をするかもしれない。
精神状態もウネウネで、アップダウンが激しいかもしれない。
グルグルと、後ろ向きなことばかり考えてしまうかもしれない。
でも、そんな自分をしっかりと受け入れて、
直毛的な生き方はできなくても、
"Permy"に生きていきたい。
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