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耳鼻科で子どもに注意すべき薬
耳鼻科で処方される薬で、子どもに注意が必要な薬
:抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬
おはようございます、はやとくです。
私が勤務する薬局では耳鼻科の処方箋も多く受け付けています。
子どもの患者では、「鼻水」「せき」「のどが痛い」「耳が痛い」の症状がほとんどを占めています。
今回は、耳鼻科の門前で勤務している私が、耳鼻科で処方される薬で、子どもに注意が必要な薬を簡単に解説をします。
※実際の治療に関しては、自己判断で服用をやめたり・増やしたりせずに、主治医・薬剤師と相談しましょう。
抗ヒスタミン剤ってなに?
最初に書いたように、抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬に注意が必要なのですが、まずは抗ヒスタミン剤とは?から簡単に説明します。
名前のとおり、ヒスタミンという物質の働きを抑える薬です。
ヒスタミンはアレルギー症状を引き起こす物質です。体に異物が触れたときに、それを取り払おうとする反応です。耳鼻科でいうと、鼻水やくしゃみを引き起こします。
つまり、抗ヒスタミン剤は鼻水やくしゃみの症状を抑える薬です。
大人でも花粉症や鼻かぜの時に使ったこと方は多いと思いますが、子どもでも良く使用されています。
どうして注意しないといけない?
注意が必要なのは『発熱』している子どもに使用する場合です。
なぜかというと、熱性けいれんの症状を長引かせる可能性があるからです。
もう少し詳しく説明すると
❏熱性けいれんの発症率や再発率は上がらなかった。
❏発熱からけいれんまでの時間が短かった。
❏けいれん発作の時間が長かった。
という研究報告があります。
なので、使ったら熱性けいれんになるわけではないですが、熱性けいれんをしやすい6ヵ月から5~6歳までは、できれば発熱時に抗ヒスタミン剤を使わない方がいいでしょう。
『発熱』してても使える抗ヒスタミン剤は?
それでも、鼻水はズルズルの時は、夜も寝れないし、鼻水を吸って中耳炎になってしまうリスクもあります。
どうしても抗ヒスタミン剤を使わないとつらい時もありますよね。
比較的安全といわれている抗ヒスタミン剤は
フェキソフェナジン、レボセチリジンなどがあり、特にこの2つは適応年齢が6ヵ月以上と乳幼児でも使用できます。
まとめ
✅耳鼻科で子どもに注意が必要な薬は抗ヒスタミン剤
✅発熱がある子どもには使用を控える
✅比較的安全に使用できるのはフェキソフェナジン、レボセチリジンなど
熱性けいれんは再発することもあるので、既往があれば必ず伝えましょう。
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