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よくある質問「塗り薬ってどのくらいの量を塗るの?」

結論:ベッタリ塗る必要はありません。

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
はやとくです。

皮膚科からの薬の説明をしている時に
よく質問されることがあります。

「塗り薬っていっぱい塗ったらいいの?」

塗り薬をベトベトになるまで塗った方が
効果があるというイメージがあるようです。

薄すぎるのも良くないですが、
薬剤師からしたら
「なくなるの早くない?」
と思うことが結構あります。

今日はよく質問される
「塗り薬はどのくらいの量を塗るか」
を簡単に解説していきます。

※用法用量を守って使用しましょう
※症状が悪化する場合は使用をやめて受診しましょう

▶薄くても厚くてもダメな理由

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薄く塗っても、厚く塗っても
お薬の成分は肌に接したところしか
基本吸収されません。

薄く塗りすぎると
効果がいきわたらなくなります。

厚く塗っても効果は変わりません。
お薬がドンドン少なくなってしまいます。

しっかり効果を出しつつ
経済的に使うためにも
適切な量を塗る必要があります。

塗る量に別の決まりや目安がある薬もあります。
医師や薬剤師から指示があった場合には、
それに従いましょう。

▶具体的な塗る量は?

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お薬の効果をしっかり得るための
塗る分量の目安とし
「フィンガーチップユニット(FTU)」
という単位が使われています。

1FTU=約0.5g
軟膏・クリーム(チューブ)
 :大人の人差し指の先から第一関節まで
軟膏・クリーム(ツボ)
 :大豆大
ローション
 :1円玉大

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(引用:帝國製薬 hihu ka web

1FTU=約0.5gで
大人の手のひら2枚分の面積の目安です。

顔や首であれば大体
1.5〜2FTUくらいの量で十分ですね。

塗った後で確認する方法は
画像の右下にあるように、
ティッシュを付けると落ちない程度が
目安になります。

量が少なすぎるかなと思ったら
上から重ね塗りしても大丈夫です。

画像4

今回はこれで以上です。

一部の塗り薬は
ジュクジュクした患部の水分を
調整してくれる働きを
期待しているものもあります。

このような塗り薬は
例外的に厚く塗る方がいいです。

ほとんどの塗り薬は
意外と薄くて大丈夫ですが
治療目的によって異なることもあるので
「薄くて大丈夫ですか?」と
念のため薬剤師に確認しましょう。


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