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わたしの音楽年表:biography of music その3

こんにちは、AKKOです。
2回で終わると思っていた音楽年表、2013年頃から、急激にトピックスが増え、どんどん大作になっていくの、予想外。
今回は2015年~2017年のまとめです。

前回まではマガジンにまとめましたので、こちらからどうぞ。

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2015年:
●ティンパニマレットをオーダーする
E-Malletさんにマレットを作っていただく。いわゆるメーカー品ではない、職人さんが製作されているものを購入するのははじめて。
この時作っていただいたマレットは本当に使いやすくて、愛用している。

●人生ではじめてレッスンを受ける
名古屋フィルハーモニー交響楽団首席打楽器奏者である窪田健志さんにレッスンを受ける。
はじめて音を聴いたときに、「この人に習いたい!」と思い、それから普通にお話しする機会はたくさんあったし、レッスンしてくださるというお話もあったのだけど。やっと具体的に動いたのがこの時。
いわゆる基礎の基礎、スティックの持ち方から、ストロークについて、鏡を見ながら。あやつり人形のイメージの話だったり。
楽器歴は長いけれど、学生時代も含め、プロに教わったのは実はこの時が初(深町先生の講座を除く)で、部活の先輩だったり、楽団の年長者に少しだけ教わった程度で、ずっと独学できていた。また、せっかく長く続けてきて、20代で面白さに気づけたから、そろそろきちんと向き合おうと思い始めた時期でもあった。
窪田さんのレッスンは現在も継続中。憧れの音、わたしの出したい音をいつも示してくださり、わたしにとってはひかりのような存在。常に進化し続けるというか、現状で満足せず、でも理論的な姿勢は本当に尊敬しかない。

●ASA-CHANGのタブラボンゴ体験会開催
東京スカパラダイスオーケストラ創始者でドラマー・パーカッショニストのASA-CHANGとTwitter経由で知り合い、ASA-CHANG開発の楽器"タブラボンゴ"のイベントを計2回開催。
フライヤー作ったり、参加者集めたりと、1からプロのイベント作ったの初めて。知り合いもだけど、いろんな人が参加してくれ、結果的に大成功。
ひとつの楽器を通じていろんな経験をすることができた。

●元九響打楽器奏者・永野哲さんと共演
お世話になっているマンドリンオーケストラの指揮者さんと永野さんが同級生というご縁で、ロサウロのティンパニコンチェルトをやるにあたり永野さんをソリストとして招聘。その際のエキストラでお声がけいただき共演する運びに。前プロでティンパニ担当したので緊張がいつも以上だった。
また、当日は永野さん目当てで東海地方の打楽器奏者がお客さんとして来ており、さらに緊張。リハーサルではアドバイスを含めいろんなお話をしてくださり、とても気さくですてきな方だった。
また、前後に名古屋で本番をいくつか行われ、裏方スタッフとしても関わることができた。お食事を何度もご一緒させていただき、堀内さんなど、プロを含めた奏者の方と新たにお知り合いに。
裏方などのお駄賃で、永野さん製作のマレットを戴く。

●タンブッコ・パーカッションアンサンブル特別講座聴講
打楽器協会主催・会場が県芸での特別講座。テーマはカルロス・チャベス。
この数年後に「トッカータ」を演奏するとは、この時は夢にも思っていたなかった。講義でポイントと思ったことは今でもメモを残している。

●くぼった打楽器四重奏団コンサートのステージスタッフを務める
師事している窪田さん率いるアンサンブルの名古屋公演にてスタッフのひとりとして、ステージチェンジおよび受付を担当。
舞台設営からリハーサル、撤収まで、全部見ることができ。勉強という一言では片づけられない、本当に貴重な体験をすることができた。
演奏が素晴らしいのは言わずもがな、そこに至る過程を、ほんの少しだけ間近で体感できたのは本当に感謝しかない。

●第1回愛知ドラマー忘年会の幹事のひとりに任命される
シライミュージックの白井としみつさんに指名され、幹事(クラシック打楽器担当)に任命される。幹事はわたし合わせて全部で5人。
初回であったのにも関わらず、各幹事のおかげか、参加者30人越え!
いろんなジャンルのドラマーが参加し、いろんな人と出会え、話すことができた。今でもつきあいのある人結構多いし、割と影響力のあるイベントだったと思う。

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2016年:
●中村功さんのリサイタルを観る
名東文化小劇場で功さん観れたなんて、今思えば奇跡に近いと思うのだが。とんでもない打楽器奏者がいる、と衝撃を受けた。いい意味で、すべての動作が自然で、スイッチがないというか。「演奏する」「打つ」という動作が、あたかも日常のいたって普通のしぐさのように感じられるというか。
あんな演奏をする人を見たことがなくて、瞬きするのがもったいないとは、まさにこのことだと。凄い技巧なのに、全くそれを感じさせない。
また、最後に全員でサンバを楽しむところが、ハッピーで、打楽器の魅力を最大限に伝えている気がした。この数年後東京で再度観ることができたが、また観たい奏者のひとり。

●B→Cを観に、東京へ
オペラシティで開催されているB→Cシリーズに窪田さんが登場。
自分が師事している方のすごさを改めて実感。
終演後、知人が開催した懇親会に参加。シエナウインドオーケストラの荻原さんが緊急参加。すごいメンバーでカレーをおいしく食べた。
集合写真を撮ってくださったのが読響の野本さんと、現在ドイツで活躍されている渡邊理恵さんで、これまたびっくりだった。

●むすび座さんのイベントのスタッフとしてお手伝い
パティオ池鯉鮒の夏休みイベントのひとつ、「楽器で遊ぼう」のスタッフとして参加。音楽劇の舞台をむすび座さんが担当されていた縁でお声がかかり、事前打ち合わせ+当日参加。むすび座さんの倉庫にある楽器をぜーんぶ持って行って、子どもたちにすきに触ってもらうという部屋だった。
子どもたちの反応がかわいくて、癒される一日だった。

●ミハエル・クロウティル氏レッスン聴講@県芸
県芸・深町先生のSNS投稿で一般聴講も可能とのことで連絡し、1日のみ参加。一般聴講はわたしだけだったけど、打研の子はみんな知り合いだったので一緒に貴重な話を聞くことができた。興味先行で動いた感じ。
ミハエル氏はとってもキュートな方だった。

●窪田健志さん打楽器リサイタルのスタッフを務める
かくかくしかじか、当日に招集されたのだが、スタッフとして受付回りを担当。チケットが前日までにすごい数出ていることが判り、当日券の販売をどうするかなど、バタバタしたけど。それだけの影響力というか、集客力のある奏者なのだなと、しみじみ。

●こおろぎ社工場見学
打楽器仲間よりお声がけいただき、福井にあるマリンバメーカーこおろぎ社の工場見学へ。工場内を隈なくご説明いただき、マリンバがどうやって作られているか、その過程を学ぶことができた。

●第2回愛知ドラマー忘年会開催
引き続き幹事を担当。特に何もしていないけど、窪田さんに参加してもらえたくらいではないかと。今回初参加の方もいて、また新たな出会いがいろんなところで起きていて。二次会も盛り上がった記憶あり。

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2017年:
●オランダに行き、RCO+PPPに行く
友だち夫婦と弾丸オランダ旅行へ。もともとのきっかけはロイヤルコンセルトヘボウオーケストラ首席打楽器奏者のひとりであるマリナス・コムスト氏が引退するというニュース。なら、オランダに行って生で雄姿を見ようであったのだが、マリナス氏は残念ながら折り番だった。もう一人の首席ニック氏の超絶技巧を至近距離で見ることができて至福だった。コンセルトヘボウはバックステージツアーを開催しており、首席指揮者の控室や天井裏、舞台設営前のホールなど、様々な場所を見学することができた。楽器庫に行けなかったのが残念。

アムステルダムの打楽器店、通称PPPへ。
到着してまず飲み物を用意してくれ、ゆっくりしていってねと。そこにまず驚き。大量のマレットと、アダムスのシュネラーの置かれた部屋で飲み物をいただき、所せましを並べられた楽器やマレットをひたすら見て、鳴らしてみて。日本から来たと話したからか、店内すべてを案内してくれた。売り場だけでなく、レコーディングスタジオなど、バックステージまで。
おまけしてくれたり、PPPのグッズくれたり。また行きたい場所すぎる。

●マレットの個人輸入をする
スペインのマレットメーカーinsoundmalletsのpractice padがずっと気になっており、miniが出たので、意を決して個人で購入。拙い英語でメールで何度もやりとりをし。当初padだけのつもりだったのだが、ヨーロッパから送料が製品代とほぼ同額で、せっかくなら他にも買わない?とのことで、マレットも購入することに。普段よく使うマレットを伝え、ほしいもののイメージを伝えたところ、カタログ外のものを製作してくれた。これがまた使いやすいというか、かなり優秀なのだ。いい買い物をしたし、いい経験できた。

●Shirai keet cityのキットを購入する
「40までにドラムセットを買う」という、漠然とした目標をひそかに抱えていた。そうでもしないと、きっと買わずにいたかもしれないと。
shirai keetが出たとき、製品説明を聞いて「ほしい!」と思った。最終的に決定打となったのが劇伴奏。「小さくて芯のある音」を求められる現場で、このドラムセットを使いたいと思ったからだ。
originalと迷い、色味や自分の力量とか考慮し、cityに。

●ミュージカル「タイミング~桶狭間に降る雨」劇伴奏担当
緑区の音楽劇出演3回目。今回はミュージカル仕立て。過去2作も歌があったけど、今回はミュージカルということで、伴奏の仕方が全然違った。
また、伴奏チームの演奏場所が過去最大級の狭さ、天井の低さで、初めて耳栓を着けての演奏。スピーカーで真横にわたし専用の返しをもらい、歌のテンポを掴むのに必死だった。音響チームが前回と同じだったのが幸い。
今回はドラムとパーカッション。shirai keet  cityを持ち込んで演奏した。
楽器に助けられたといっても過言ではないくらい、買ってよかったなって思えた。自分の力量がすなおに出る楽器だからこそ、すごく考えて音を出したし、イメージを持って臨むことの大切さを痛感した現場だった。

音楽劇最終作ということもあったし、ミュージカルということで、演者との合わせ回数も多かったからか、オケチームと演者との距離が近く、いまだに交流がある。本当に最高に楽しい現場だった、いい作品だった。

●ひとり木星を経験する
毎年お声がけいただくマンドリンオーケストラでホルストの「木星」を演奏したのだが、ティンパニはひとり。ご存じの方も多いと思うが、本来ティンパニ奏者は2人いるのだ。これをひとりで演奏するのは曲芸に等しい。しかし楽譜は一人用なので、レッスンで見ていただき挑むことに。
当日の出来のコメントは控えたい(YouTube探すと動画があって反省込めてたまに見ている)。これ以降、大概の音替えでびびらなくなった。

●第7回名古屋市民バンドフェスティバルで、エリック・ミヤシロ氏と共演
3年に一度開催される名古屋市内の市民楽団が一堂に会する「名古屋市民バンドフェスティバル」のゲストとして、トランペット奏者のエリック・ミヤシロ氏を招聘。氏の編曲による楽譜を使用し、合同演奏にて共演を果たす。
リハーサル開始前、エリック氏が参加者全員に向けて、やさしい語り口で音楽を楽しむことを話されたのが印象的。
実行委員の一人であり、当日演奏はもちろん、打楽器の手配・設営・入れ替えなども担当。

●小出シンバル工場見学再び
なんとまた、小出さんに再訪することに。
ものづくりの過程を、作り手さんの説明で見聞きできるのは、やはりおもしろい。ここでまた参加者さんとの出会いもあったり。

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たった3年のことを書いただけなのに、過去2回よりもボリュームが…
次回でラストの予定です。ということで、お楽しみに。

おしまい

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