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4461 第一工業製薬の業績についてポイントまとめてみた

✅ 1909年4月に匿名組合負野薫玉堂解舒液部を設立し、工業用薬剤の製造を開始
✅ 本社は京都府。界面活性剤の老舗メーカーであり、工業用薬剤で国内トップシェアを誇る
✅ 筆頭株主は株式会社日本カストディ銀行の信託口で13.6%、次いで日本マスタートラスト信託銀行株式会社の信託口が7.9%、第一生命保険株式会社が6.0%、BNP PARIBAS SECURITIES SERVICESが5.0%、以降は、8369京都銀行、DKS取引先持株会などが続く
✅ 会長兼社長の坂本隆司氏は京都大学経済学部卒→1970年4月現在の株式会社みずほ銀行に入行→富士投信投資顧問株式会社の常務取締役→2001年6月同社に入社、同時に取締役に就任→2011年6月副社長を経て、2013年6月会長に就任。2015年6月より社長を兼任
✅ 専務の浦山勇氏は1975年4月同社に入社→2009年6月取締役、2016年6月常務取締役を経て、2020年4月現職に就任
✅ 売上高の構成比は、界面活性剤が30.5%、アメニティ材料が13.3%、ウレタン材料が12.6%、機能材料が31.6%、電子デバイス材料が11.3%、ライフサイエンスが0.7%
✅ 創業当時から注力してきた界面活性剤事業では、石けんや洗剤を始めとした各種界面活性剤を製造し、ゴムやIT、電子、塗料分野に幅広く供給する
✅ アメニティ材料事業では、セルロースナノファイバーや産業用脱臭剤等といった生活環境製品に使用される材料や周辺技術を手掛ける。食品や医薬品、トイレタリー、セラミックス等の幅広い産業分野に提供する
✅ ウレタン材料事業では、塗料や接着剤、電気絶縁材料等のウレタン原料や工業用素材を取り扱う
✅ 機能材料事業では、PCやスマートフォン、家電等に使用されるゴムや、プラスチックに使用される帯電防止剤や酸化防止剤、樹脂等を取り扱う
✅ 電子デバイス材料事業では、イオン導電性高分子を基に自動車やスマートフォン、太陽電池に使用される各種材料を取り扱う
✅ ライフサイエンス事業は2018年に本格参入した新規事業であり、健康補助食品の製造・販売や、天然物から抽出・高濃縮化技術を提供する
✅ 2020年~2025年中期経営計画では、電子・情報、環境・エネルギー、ライフサイエンスの3分野に集中投資を行い、不採算事業からは2022年4月までの撤退を目指す
✅ 売上高は2017年3月期から2020年3月期にかけて、緩やかな増収を継続し約1.2倍へ成長した。2021年3月期はIT・電子分野で機能性ウレタンや光硬化樹脂用材料の売上高が増加したものの、感染症流行による自動車関連分野での需要減少が影響して、前期比▲3.8%の減収となった
✅ 経常利益は研究開発費がかさんだことやのれんの償却等により減益が続いていたが、2021年3月期は、電子デバイス材料事業における増収や価格調整、移動制限による営業経費の削減、金融収支の改善等が貢献して、2期ぶりの増益で前期比+22.4%となった

PERAGARU(ペラガル) オルタナティブデータのPERAGARU アルファの源泉となるデータを提供 (2)


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