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【香川・高知 旅記録】④高知1日目 らんまん聖地巡礼編

こんにちは。

前回はこちらから。

7月中旬、旅程4日目。
この日は朝から高知の日。朝ドラらんまん、牧野富太郎博士にまつわる場所を中心にまわってこう。ゆくぞ!

この日行ったところはざっとこんなところ。

OpenStreetMap より作成


桂浜

朝8時。今日も早いね。この日は晴天だったなあ〜
今日は一日レンタカーで移動。

高知市の中心部から桂浜までは車で30分弱くらいだったかな。
やっぱり高知に来たからには、The高知な観光地、桂浜に行かなくちゃ。
私が行った時間帯は桂浜の駐車場は無料だった。
朝6時から開門していて、8時半を過ぎて入庫する場合は駐車料金がかかるみたい。

駐車場からどうやって桂浜らしい場所に入っていくのかが全然わからなくて、しばらく防波堤あたりをウロウロしていた。


桂浜〜〜〜〜〜〜!!!!桂!!!!!浜!!!!!こんなにいい景色だと思わなかった!!最の高...!!
海の青、空の青、砂浜の白、波の白...ほんとうに絵になるね...
朝っぱらから舞い上がってしまって、砂浜を駆け、波打ち際をちゃぷちゃぷした。
私は内陸生まれ内陸育ちなので、海を見るだけで自ずと楽しくなってしまうのである。
波の音と海のにおいが気持ち良い。

小高い山の上には坂本龍馬像がある。同じ景色をみていたんだね...

桂浜を見つめる坂本龍馬氏

大河ドラマ龍馬伝を本気で観ていた頃の私なら、間違いなく「歴史」をテーマに高知を観光していたんじゃないかな。
今回は「植物」だけど、今度は「歴史」で高知に来るのもいい。

坂本龍馬記念館や、SNSでよくバズってる桂浜水族館もあったよ。


高知県立牧野植物園

本気で朝ドラ「らんまん」を見ていた人なら、みな行きたくなるであろう高知県立牧野植物園。

大変お恥ずかしいのですが正直なことを言うと、牧野博士が朝ドラに取り上げられていなかったら私は博士のお名前もその功績も存じ上げなかった。らんまん、博士や植物たちとの素敵な出会いをくれてありがとう。植物園に行けることをすごく楽しみにしてた。


牧野植物園と、後で出てくる竹林寺は高知市内の五台山という山の上にある。この山に上がる道はちゃんと整備され一方通行なのでスイスイ上れる。あの地獄を見なくて済んだ。(香川・高知旅記録②高屋神社を参照)

9時の開館時間とほぼ同時に駐車場に入ったけれど、休日なのでどんどん車が入ってくる。混んで混んで中を見られなかったらどうする?と思っていたけど、園内はめちゃめちゃ広いので大丈夫だった。

じゃ、入ってこ!!ワクワクするなあ〜!

みんなみんな名札を下げてくれている

門から受付までの道すがらで、既にたくさんの植物たちからお出迎え。ここはまだ入場料を払っていないのに。

中もらんまん全開
マルバマンネングサ、ちょうど花が咲いていたよ
お寿恵ちゃんだね

園内の植物案内板には、

  • らんまんで紹介された植物

  • 今、花が咲いている植物

  • 今、実が実っている植物

にポップがつけられて目立たせてくれている。
「咲いています!」って名札付けているの、いいね。とってもかわいい。

いい景色だ〜


シダ

こんな感じで、牧野博士の植物図と実際の植物を横並びで展示してくれている場所もある。
ほんとうに精巧だ...写真よりも本物っぽい。
シダ…田邊…

個人的には、この葉っぱの付き方がおもしろーい!って思ったんです。

なんか工作で作ったら楽しそうじゃない?葉っぱを大量生産して、棒(茎)を一本用意して、あとは焼き鳥みたいに刺していけばいけそう。

ちゃんとみんなに光があたるように交互に葉っぱがついている。日陰者を生み出さない植物のやさしさ。ぐっとくるね。

気分はこんな感じだ


しかし暑い!外を歩いて植物を見たあと、定期的に屋内に入るようにしていなかいと、へたってしまう。

陽を浴びて綺麗だね


ここは温室エリアの入り口。よく写真に出てくるところだ。外より温室に入った方が涼しく感じるという。

あそこのでっかーい葉っぱに乗って、がんばりゲージを回復っと...(※危険なので柵の外に出てはいけません)
久しぶりにティアキンやりたくなってきたな。
牧野植物園じゃなかったはずだけど、この葉っぱの上に乗ってる子供の写真をどこかで見たような気がしないでもない。
こんなふうに、バカでかい葉っぱがちゃんと茎で繋がっている構造なんだね。

たくさんの植物に囲まれた場所に牧野博士の銅像が立っていたよ。

途中園内で道に迷ってしまってウロウロしていたところに、草むらからゴソゴソ音がするもので、??と思ったら植物の手入れ作業中のスタッフの方だった。失礼いたしました。優しく道を教えてもらった。
一見すると自然に生えているようで、実は人の手で手入れされているんだね。
これだけの広大な面積に多種多様な草花が居て、それぞれ面倒を見ていくのはすごく知識がいるだろうし、身体も使うし大変なお仕事だろうなぁ…ありがたいですね。

園内を一通り巡るだけでもすごいボリュームだ。それでいてさらに、目に入ってくるあらゆる植物に目を奪われていると、それこそ万太郎並に道草を食いながら進んでいくことになる。後半は後ろ髪をひかれながらもずんずん進んでいった。牧野植物園、何日でもいられます。

牧野博士の標本や植物図、写真などの資料などを展示しているエリアも充実していて面白かった。
標本づくりは博士のこだわりがたくさん詰まっていて、植物図はほんとうに息を呑むほど繊細で、デザインというか、パーツの配置もセンスの良さが光っているように見えた。
植物学者が描いた植物を説明した図であることは間違いないけれど、1ページで一枚の絵として完成されているような、絵画展を見ているような感覚にもなる。
おかげで植物図のポストカードをいっぱい買いました。私の家の壁にて牧野富太郎植物図展(常設展)を開催中。


牧野博士の植物に対する並々ならぬ愛と情熱に浸ることのできる空間だった。
様々なエリアごとにテーマを持ってあらゆる植物が居るので、まるで植物のディズニーランドみたい!と思った。
博士がのこしたものが大切に保存され、標本や植物図だけでなく博士の心も現代に受け継がれているのだなと感じました。

半年間走り抜けたらんまんの感想がまとまっている。


竹林寺


植物園を出たのが14時くらい。
5時間滞在してもぜんぜん足りない。まあ足りないだろうなぁーとは思ってた。

階段があったら上らないといけない裏ミッションも続行中なこともあるので、植物園のすぐ隣にある31番札所 竹林寺にも行ってみる。実は牧野植物園の中にもお遍路道が通っている。
すごく気持ちのよい場所だった... 境内は緑が豊かで建物とのバランスもとても素敵で、私の好きな雰囲気だった。

公式サイトの竹林寺の歴史について書かれているページ中の、明治初頭の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で一時は衰微したものの復興整備が行われ、かつての寺観を取り戻したという部分で、神社合祀令に反対し植物を守ろうとした万太郎が浮かんだ。

お参りをした後、御朱印をいただいた。

時間があったらお庭にも入ってみたかった…!


佐川町 上町周辺

時刻は15時すぎ。
こうなったら牧野博士が生まれた佐川町の方にも行くしかない。
植物園から佐川までは車で1時間くらいか〜
入館時間があるようなところはギリギリで入れないような、ちょっと微妙な時間だけど、まあせっかくだし行ってみようかね。

高知市から西の方へ向かっていく。

途中、急がずゆっくり行く方向へシフトしたので、新しくできたという国道沿いの佐川町の道の駅に寄った。私は道の駅が好き。高知の生姜アイスと高知の栗アイスが美味しかった。美味しいのにお手頃価格!

到着!上町と呼ばれる、藩政時代の風情が残るエリア。幼き日の万太郎と竹雄と綾は、このへんを駆け回っていたのかな。

酒蔵の建物もある。綾ねえちゃん……ううっ……

青源寺

この階段、見覚えないですか…???

万太郎が通った「名教館」へ続く階段だ…!門のあたりで蘭光先生に会ったんだよね。先生、タキばあちゃんに怒られてたけど。

西日のライティングがあまりにも最高で、まるでわたしが主人公になったみたい。


金峰神社

牧野博士ゆかりの場所。石段があったら上らなくてはならない。
上から西日が差していて、なんだかとても神々しい雰囲気でワクワクした。
石段を上っている途中からは、期待の動悸なのか体力の無さからくる動悸なのかはっきりしなかった。


石段を上りきって到着!この社は確かドラマには出てきていないはず。狛犬は古くからあるものらしい。
牧野博士は幼少の頃、この神社の境内でバイカオウレンに出会い、植物学を志すきっかけとなったといわれる。まさに牧野博士の聖地だね。
しーんとした空気の中で、西日を浴びた植物がきらきらしていて素敵だった。
ほんとうに青源寺の階段とこの金峰神社は、時間帯もあるのかもしらないけど差し込む陽の光が素晴らしくて、すごく印象に残ってる。

仁淀川

ゆっくり高知市内の方へ戻りつつ、万太郎と祐一郎くんと蘭光先生も眺めた仁淀川も寄ってこう。
夏のいいところは日が長いところ。いつまでも明るいから外の活動ができて、こういう時ありがたい。

あてもなく仁淀川を見ると言ってもあれなので、仁淀川にかかる沈下橋の中で最下流にある名越屋沈下橋までを目標地点とした。
時間があれば、もっともっと上流の方まで行ってみるのもいいね。上流は川の綺麗さが段違いらしい。
途中、仁淀川の河川敷でキャンプの準備をしたり川遊びをしたり釣りをしている人たちがたくさんいた。いいですね…!最高のロケーション。

名越屋沈下橋

この橋は歩行者も通るし自転車も通るし、地元の方の生活道路となっているため車も通る。

空、山、川

最高すぎる!!!気持ちがいいね。欄干が無いから、視界いっぱいに自然が広がる。
水が綺麗で、川底の石が透けて見える。雨続きの後は当然濁るだろうから、すごくいい時に行けたかも。


高知の自然を堪能した日。そろそろ高知市内に向け戻ります。
レンタカーを返すのに、ガソリンスタンドに寄っていこうと思ったけど、19時を過ぎるとやっていないところもあったりしてちょっと焦った。まあ田舎はどこも閉まるのが早い。すごくわかる。

この日は一日外で活動してくったくただったので、スーパーで割引になった地元の魚のお刺身パックを買い、さくっと食べて後はもうぎゅんっぎゅん寝た。楽しかったね、今日もいい一日だったね。

5日目は最終日。高知城に登り、おうちに向け帰ります!

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