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スターバックの本棚・WHO I AM パラリンピアンたちの肖像


「WHO  I  AM パラリンピアンたちの肖像」

WHO I AM書影(帯アリ)

衛星放送WOWOWがIPC(国際パラリンピック委員会)と共同で製作したWOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』をご存知の方も多いと思います。

パラリンピアンたちの強烈な個性に迫った番組は放映以来、大きな話題を呼び国際エミー賞を受賞しました。

地雷で足を失ってシッテングバレー(座ってプレーするバレーボール)に出遭ったボスニアの選手、11歳で手・両足の切断を余儀なくされてもフェンシングで世界一になった剣士、 宗教上の制約で女性が髪を露出できない国に生まれたアーチェリー少女……。

パラリンピアンには、時に五輪選手以上の背景やドラマがあります。共通するのは、お涙頂戴の物語にされることを拒否するアスリートとしての矜持です。その『WHO I AM』が待望の書籍になりました。

番組では描き切れなかった舞台裏に、ノンフィクション執筆陣が迫ります。
障がいがある今に至った経緯、何が好きで何が嫌いなのか。自分の趣味や夢に至るまで。

撮影スタッフの取材に答えるパラアスリートたちの言葉には一切の忖度が無く、それぞれに輝く強烈な個がそこにはありました。

「はい、いつもと同じ質問!視聴者を泣かそうとしてるね。私はいい子じゃないのよ」(ヴィオ・車椅子フェンシング)

これは、他者が形容するものではない……
誇りを持ってありのままをさらけ出して、「これが自分だ」と言い切る強さ、テーマが自分自身に突き詰められるということも含めて『WHO I AM』。(本文より)

私はリオパラで金メダルを取った片足のスイマー、エリー・コールに強烈に惹かれました。左足の動きだけで前に進むために体幹をどれほど鍛えたのだろうと思うだけで尊敬の念を禁じえません。

障がいのすべてを克服していく、知り得なかったその強さに、圧倒されます!!


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二村知子 (ふたむら ともこ)
隆祥館書店店主 井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として2年連続世界第3位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称したト-クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ-ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。

隆祥館書店:http://atta2.weblogs.jp/ryushokan/


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