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マレーシア旅日記 2023.7 その2

前回の「マレーシア旅日記その1」からの続きです。

さて、ケタム島を出発したスピードボートはクラン港に向かいます。

水上家屋の構造。よく見ると、コンクリートの支柱に乗せてるだけの家もあった。

私の見た感じ、定員は25名程度に見えましたが、乗客40人以上がぎゅうぎゅうに乗せられています。

さほど大きくもない船室の 真ん中にある、 本来 はベンチでないところにまで人を可能な限り座らせて、係員は舳先のところに腰を掛けています。

スピードボートは快調に海を滑るように疾走していきました。20分近くが経ち、目的の港が見えてきた頃…

ケタム島の通りは、海上に杭を打ってその上にコンクリ舗装


前方左手に黒い船が現れ、私たちのスピードボートに呼びかけて停まらせました。


その黒い船に書かれていた文字は

「Maritim Malaysia」

マレー語はローマ字表記なので、英語からそのまま外来語にされていて、理解できる用語がたくさんあります。

maritim(マレー語)=maritime(英語)、海事

つまりはマレーシアの海上保安庁の取締のようです。

「あ〜あ、やられちゃったねえ…」

船上にはほとんどがローカルの人たちばかりでしたが、皆、固唾を呑んで保安庁職員がロープを用意してこちらのボートに乗り移ってくるところを見ています。

水色系の迷彩柄のツナギを着た若い職員が乗り込んできて、船の営業許可証を検査したり、運転手と助手を尋問しながら、乗客の数をかぞえて写真を撮っています。

「もうちょっとで港なんだから、我々乗客は早く降ろしてくれー!」

とお年寄りの中華系の男性が抗議しました。(多分、雰囲気からそんな感じ。しらんけど。)

ほどなく二人の海上保安庁職員がボートに乗り込み、スピードボートは再び走り出し、港へ向かいました。

乗客は無事に下船となりましたが、降りるときにはしっかりスマホで何人乗せていたのか、保安庁職員に動画撮影されました。おそらく、45人以上は乗っていたと思われます。

果たして、このスピードボート運営会社の運命やいかに…


(ここで、講談なら張り扇が 

「バパン、パパパン!」と入るところでございますな…)


しかしながら、私たちの生命が賭かっているわけでございます。

「マレーシアの海上保安庁、グッジョブ!!」


独立記念日に向けてのライトアップかな?

こうして、彼の地でも悪貨は駆逐されていくのでありましょう…

無事にクラン港に帰れてよかった!

くわばらくわばら、でございます。

それにしても、乗船したボートが取締にあうとは珍しい体験をしたものです。

今回のケタム島探検のお話はこれにておしまい。

お後がよろしいようで。


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