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娘の成長とバレエ教室への不信感

トウシューズをゲットしたら、次はどうしたらもっと綺麗に立てるようになるのだろう、痛くなくなるのだろうと9歳ながらも考え始める。すると、先にトウシューズを履いているお姉さんたちのことをよくみるようになる。
今までとは違った視点で。
もっと上手くなりたいと、自発的に考えながらレッスンに挑む向き合い方へと少し進化したように感じた。

そしてその中でやはり自分に似たタイプの体型や踊り方のお姉さんに注目し始めた。
練習量とか、自分と違う部分を見つけて真似するようになる。
そして、その目標となるお姉さんのように発表会で真ん中で踊ることが目標になっていくのだ。

といっても、もともとスポーツクラブやカルチャークラブでのレッスンしかなかったところから、先生が自分のバレエ教室を開いて3年程しか経っていない。
今考えると先生も試行錯誤で前しか見ていなかったのだろう。

教室は当初、日曜日は休みだった。でも月に2回ほど、外部の先生のバレエ仲間を呼んでワークショップを開いたりしていた。
そして、日曜日もレッスンしたいという生徒からの声に応え、日曜のクラスもできた。日曜クラスは高学年以上の子だけが受講していいこととなった。
娘は当時3年生だったので、一緒にトウシューズを履き始めた4年生の子たちだけが先に受講できた。
最初はうらやましがってはいたが、どんなレッスンを受けているのか、その受講している子のママたちに聞くとだんだんと不信感が募っていった。

なんと、日曜のクラスは、演技?や所作を習うクラスだった。
バレエは演技力や表現力ももちろん必要であることは理解できる。だが、
箸やお茶碗の持ち方から教えられているらしく、ママたちは子供の話を聞いて疑問に思っていたようだ。
そして、日曜日のレッスンの先生はバレエ経験者じゃない。
なんと過去に演劇部の経験がある先生の彼氏だった(笑)
そのママたちももちろん疑問に感じているが、日曜クラスを受講しないといい役をもらえないということを子供達が言われていたようで。

ここがこのバレエ教室が不健全かもしれないと感じたところだ。

子供の「好き」「楽しい」という気持ちを人質に取られている気がした。
子供はバレエが楽しくて大好きで、もちろん先生のことが大好きだ。
親はそれをよくわかっている。

しかし、ここで習っている以上、親が先生のやり方に意見を言うということは、その子供への対応も変わってしまうのではないかと不安がよぎるのだ。
そして、所々そう思わせることがある先生だった。

先生が気に入っている親の子、気の合う親の子が目をかけられているような感じがあったのだ。
そういったことは保護者の間でも話題にあがることそれまでにもあった。

ここから親の葛藤が始まる。

うっすらと感じていた先生に対する不信感が大きくなっていった。

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