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生命保険note『変額保険って、何だ?🤔』

リアルだけでなく、オンラインでも積極的に開催されている「マネーセミナー」で、かなりの確率で出てくるのが「変額保険」と呼ばれる、生命保険商品のお話し。

とてもざっくりと言えば、生命保険と投資信託が組み合わさったようなもので、生命保険でありながら、資産運用の機能も併せ持ってます。

変額保険自体はもう40年以上の歴史がありますが、取り扱い保険会社が少ないせいか、いまだに世の中にはあまり認知されていないようです。


変額保険が話題になった最初は、もう30年以上前のバブル時代。この時には、一括でお金を払いこむ「一時払い」と呼ばれるものが主流でした。

土地などを担保に銀行がお客さまにお金を融資し、そのお金を元にお客さまは一時払い(一括払い)の変額保険へ加入。バブル期の超好景気の元、資産運用機能、すなわちお金が増えることを前提とした販売がされました。

バブルが終わり、当然ですが変額保険に預けたお金は大きく損失を出すこととなります。中には、お客さまから訴訟される銀行や保険会社もあり、結果として変額保険自体の社会的信用が失墜することとなりました。


その後、変額保険から撤退する保険会社もありましたが、バブル後の低金利が進む状況の中、一般的な保険(定額保険)がどんどん値上がりしていくのに対し、変額保険は比較的値段が上がらず、安く保障を確保できる隠れた優良商品として存在していました。

その潮目が変わってきたのが、2010年を超えたあたりからでしょうか。今となっては当たり前の、資産運用の鉄則である「長期・積立・分散投資」が広く世の中に認知されてくると、毎月一定額を支払うという観点から、変額保険も資産運用的な使われ方がアピールされるようになってきます。

もちろん積立NISAやiDeCoなどその他の資産運用手段と比較すると、単に「お金を殖やす」という目的だけに絞れば、はるかに及びません。


冒頭でお伝えしたようなマネーセミナーの中には、FPと言いながら、実は生命保険営業や保険代理店が主催しているものも数多くあります。FPは誰でも取得できる資格ですので、決して嘘をついているわけではありません。が、中には明らかに変額保険に誘導し、契約に結び付けるようなセミナーもあるようです。

変額保険が悪い商品ではありませんが、資産運用の手段として考えれば、あくまでその手段の一つに過ぎません。もしそんなセミナーを受けられた時、講師の方の話しを聞いて変額保険に心が動いたとしても、もう少しだけ色々と情報を集めて検討をしてみてください。

あなたのライフプランや資産運用の考え方に合う商品が、もしかしたら他にもあるかもしれません。


私個人的には、もちろん変額保険に入っています。私自身、FPとしての活動もしながら保険代理店としての仕事もしていますので、おそらく三桁を超える多くのお客さまにも、変額保険に入っていただいています。

保障と投資信託の機能を併せ持つという、他に類を見ない金融商品である変額保険。

残念ながら、ある一定割合情報弱者である人がいる現実を踏まえれば、何より売る側のモラルが求められる商品だと考えます。


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