子どもとお金『貯金の楽しさを教えてみよう😊』
「おこづかいを渡すと、あっという間にぜ~んぶ使っちゃう😅」
なんの計画性も無いお子さんに、イラッ💦としてしまうお母さん。
決して少なくないと思います😆
そもそも子どもは、自分の欲求に正直な生き物です。
そんな子どもに「ちゃんと考えて使いなさい」と言ったところで、なかなか無理があるのが現実でしょう。
とは言え、成長するに従い、お金を上手に管理していくことは、より良い人生を送るための必要条件となることは間違いありません。
中でも、将来を考えての貯蓄は、お金管理の中でとても重要な要素です。
では、どうしたら子どもがお金を貯めることができるようになるのでしょうか?
人間は、本来「面倒くさがり」です。
日常の中で、考えずに済むことは考えないで、簡単で楽な行動を選びたくなる傾向があります。
たとえばスマホやパソコンの初期設定。
ちょっと調べて変更しようと思えばできるはずなのに、私を含め、多くの人はそのまんまです。
ちょいといじれば、もしかしたら今より使い勝手が良くなるかもしれないのに、です。
このような意思決定の「癖」を、行動経済学では「ナッジ理論」と言います。
ナッジ (nudge) とは、英語で「注意を引くために肘でそっと突く」という意味です。
強い言葉や力で強制するのではなく、自らより良い選択をできるように促すという感じですね。
お金の分野で、このナッジ理論を応用したもっともよく聞く言葉。
「余ったお金を貯金するのではなく、貯金を先にして、残ったお金で生活しましょう」
「どうしたら貯金ができるようになりますか?」と聞くクライアントさんに対して、FPが必ず言う言葉です😁
貯金を先にしてしまえば、残ったお金で生活せざるを得なくなります。
貯金を崩すのは、心理的抵抗もあるでしょうし、何よりわざわざ貯金を引き出しにいかないといけません。
そんな面倒くさいことをするならば、しょうがない、手元のお金で生活しよう。
誰かから罰を受けるわけでもなく、何かペナルティーがあるわけでもありませんが、自然と貯金には手を付けない生活ができるようになる。
まさに、人の意思決定の「癖」を利用した、貯金ができるようになる方法です。
そして、子どもたちも同じなんです!
子どもに「お金の管理をどうしたらしてもらえるようになるのだろう?」とお悩みなのであれば、このナッジ理論を使ってみてください!
簡単に言えば、渡すおこづかいからの貯金の天引きです!😁
大人の世界と同じです!🤣
もちろん最初から自分でちゃんと貯蓄ができるお子さんであれば、こんなことをする必要は無いでしょう。
けれど、なかなかできないお子さんに「どうしてできないの!?」「ちゃんとしなさい!」だけでは、何も改善しません。
そんな時には、天引き貯金を試してみてください。
定額制であれ、おだちん制であれ、渡すときにルールを決めて、天引き後のお金を子どもに渡すことから始めてみてください。
たとえば月額1000円の定額のおこづかいであれば、そのうち200円を天引きして、残り800円を渡す。
もちろん親が預かった200円は、きちんと親が管理してあげなければいけません。
できれば、お手製の通帳みたいなもので、ちゃんと貯まっていることが親子で確認できたらいいですね。
毎月、間違いなく親にお金を預けていることの「承認印」を子どもに押してもらうのも、いいかもしれません😁
ルールとして、お金を引き出す時にはちゃんと理由があること。
それを、きちんと紙に書いて提出しないと引き出せない。
そんなちょっとした「面倒くささ」を仕組みの中に取り入れてみてください。
ナッジ効果が働いて、子どもは残ったお金だけでやりくりするようになります。
そして何より、お金が徐々に貯まっていく楽しさを、子ども自身が味わえるようになるはずです。
毎月通帳を見て、お金が貯まっていく。
管理はお母さんがしているけれど、これは、僕のお金😊
やみくもに「ちゃんと貯金しなさい、管理しなさい」では、子どもの欲求を止めるのは難しいでしょう。
貯金する楽しさを、ナッジ理論を工夫して、教えてあげてはいかがでしょうか。
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