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生命保険note『三つの保険と言うけれど・・・🙄 Part3😁』

前回は、生命保険の仕組みについて、私なりの考え方を書いてみました。

今回はその続きとして、「保障」という側面から見た「生命保険」をお話ししたいと思います。


2.保障


「保険」は、預金や投資信託、株などと同様、金融商品の一つではあります。

けれど、「保障」という機能は、「保険」という商品だけが持つ、唯一無二の大きな特徴です。

預金や株は、もしもがあっても、それ以上にはなってくれません。


そして、生命保険の本来の役割は、間違いなく「保障」です。


生命保険を正確に理解するために、次に「保障」という観点からのお話しをさせていただきます。


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では、「保障」をどのように考えたら、分かりやすいか。

一言で言えば、どんな場合にお金が必要となるのか、その「目的」別に考えることです。


ほとんどの金融商品の目的は、おおよそ「お金を増やすこと」でしょう。

それに対して生命保険という金融商品の目的は、「保障」です。

ただし「目的」が「保障」という一言では、あまりにざっくりし過ぎているのです。


もう少し細かく「保障」という目的を細分化して考え、その目的を達成するための手段として、どの保険商品を選んだらいいかという順序で考えると、よりすっきりと商品選びができることと思います。


私がお客さまに、

「何のために保険に入っていますか?」

とお伺いすると、ほとんどの方は、

「もし死んじゃったり、病気になったときに困るから」

と答えます。

ここをもう少し細かく深掘りする方法を、これからご案内したいと思います。


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これまでの私の経験で生命保険の保障を俯瞰して見ると、大きく分けると三つに分類するのが妥当なように思います。

A. 死亡保障

B.(広義の)医療保障

C. 将来、生きていて必要なお金の準備

それぞれについて、「目的」という観点で、お話ししていきます。


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A. 死亡保障

もっともデジタルで考えることができ、シンプルに数字として答えの出る保障です。

この保障の、要・不要を一言で言えば、

その方が亡くなった時に、お金に困る人がいるかどうか

原則は、これだけだと私は考えます。

死亡保障の本来の目的は、それ以上でもそれ以下でもありません。

すなわち、誰もお金に困らなければ、死亡保障は不要なのです。

ところが意外と、不要なのに死亡保障に入っている方が、しかも無駄に過大な死亡保障に入っている方が、多いように感じます。


そしてこの死亡保障をシンプルに考えるためには、必要な目的を整理して、それぞれごとに数字を出して、積み上げることです。

では死亡保障には、どんな目的があるのでしょうか。


  1. 遺族の生活費

    一般的にお父さんが亡くなった時の話が多いですが、最近は共働きのご家庭も多いですから、実はお母さんが亡くなった時も考える必要があることです。

    お父さん(お母さん)が亡くなった時、配偶者とお子さんがお金に困るのならば、
    ・いくら困るのか
    ・いつまで困るのか

    これらの点がはっきりすれば、そこにどんな商品が適しているかがわかり、過不足の無い保険の掛け方ができます。

  2. 遺族の住宅費

    一般的に持ち家であれば不要なケースが多いですが、賃貸にお住まいの場合には、考える必要があるでしょう。

    ただし残された家族は実家に帰るなど、住宅費が掛からないことがわかっているならば、不要な死亡保障ですね。

  3. 子どもの教育費

    1の遺族の生活費に含める考え方もありますが、生活費と別で考えても差し支えありません。

    一般的な「子どもの教育費」データに基づいて算出してもいいですし、親の希望で子どもに残してあげたい金額を基準とする場合もあります。

    ただいずれにしろ、教育費は一生掛かるものではありません。

    「いつまで」をはっきりさせることで、いらぬ先まで掛ける保険を削ることができます。

  4. 葬儀費用準備

    まだまだ先のことかもしれませんが、明日のことかもしれません。

    いずれにしろ、すべての人に、いつか公平に訪れる出来事です。

    充分な貯えがあれば、わざわざ保険で準備をする必要もありませんが、まだ貯えも無いときには、やはり「遺族がお金に困る」ことがあるかもしれません。

    年齢によっても、資産状況によっても、保険の要・不要が変わる目的です。

    ただし、お金の損得や、入ってすぐでも大きなお金を準備できるという保険ならではの特徴を踏まえると、いずれにしろいつか掛かる葬儀費用準備は、生命保険を利用するのが、もっともストレス無く合理的だと個人的には考えています。

  5. 借入金返済

    個人としての借入金だけではなく、一つの世帯として考えるべきです。

    たとえば夫婦共働きで家計を支えているけれど、住宅ローンは夫名義で、団体信用生命保険を夫だけに掛けているケース。

    奥さまが亡くなった時、ご主人は変わらずにローン返済をしていけるでしょうか?

    それ以外にも車のローンであったり、カードローンなどもあれば、その返済は遺族が負うことになります。

    遺族が「借入金の返済に困る」のであれば、それを補填するという目的の保険があったほうがベターです。

  6. 愛情

    1~5は、最初にお話ししたデジタルで考えて、シンプルに数字として表すことができる保障です。

    けれど生命保険の死亡保障の役割りの一つには、「愛情を伝えること」も間違いなくあります。

    自分にもしもがあった時、これぐらいは残してあげたい。

    特に父として、母として、そして家族として、当たり前の気持ちです。


    ところがこの「愛情」という目的が、生命保険を余計に分かりにくくしている要因の一つかもしれません😅


    と言うのも、生命保険会社のコマーシャルが典型ですが、生命保険に入っていないと、家族に対して愛情が無いようなイメージを持たせる広告戦略が多いような気がします。

    家族に対しての愛情という「目的」で生命保険を掛けることは、決して間違ってはいません。

    けれど、1~5を積み上げたうえで、さらにそこに上乗せする「愛情」があって、初めて「入るべき死亡保障」の全体像がはっきりわかるものだと、私は考えています。


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最近、どうも一つの記事で完結しないテーマが多いですね😅

保障の二つ目。
「(広義の)医療保障」については、次に持ち越ししま~す😆


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* レビューをご紹介💖 *

*どんちゃん

★★★★★ なるほど!

2022年6月21日に日本でレビュー

なるほどね〜、と呟きながら読みました。
あと20年前に読んでいたなら、、、
こう言えばよかったのか。と、目から鱗でした。
これから子育てされる方に、ぜひ読んでいただきたい本です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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