本が読めることが嬉しい

毎日、少しでもいいのでTOEICの勉強を続けている。
そんな中でも一番良かったと感じるのは、本がちゃんと頭に入ってきて読めることだ。

つい1年前までは、本を読むことすら困難だった。
いや、文字を追うことが出来なかった。
読んでも読んでも頭に入ってこない。
焦りばかりが先走り、何も出来なかった。
常に頭はフル回転。
なのに、頭には何も入らない。
落ち着こうと思っても落ち着けない。
何よりもこの状態を、感情を理解してもらえなかったことがつらかった。

嫌なことを思い出すことも少なくなった。
勉強を始めれば、ものすごい勢いで責める声が聞こえてきた。
かつて、親に、同級生に責められたことが一度に思い出された。
止めることは出来なかった。
止めようと思えば思うほど、より強く思い出されてしまう。
つらすぎて、今すぐにでも飛び降りたいほどだった。

それなりに長い間こんな状態だったからか、これが普通の状態なのだと思っていた。
でも、今なら言える。
これは普通の状態じゃない、と。
飛び降りたいという気持ちを毎日のように耐えなければならない。それは、普通ではないと。

身近にそんな人がいれば、少しでも早く気付いてほしい。
少しでも、苦しむ人が減ってほしい。
それが私のせめてもの願いだ。

いただいたサポートは、ペンギンの本や水族館に行く旅費の足しにします。